このレビューはネタバレを含みます
途中からずっと気分悪い展開でとにかく弱る。
浮気だとかいじめだとか、そういう非倫理的な行為をする人間はわたしにとって無条件に気持ちが悪くて、ひたすら嫌悪感を募らせながら観た。生理的に無理すぎて何かを受け取るどころじゃない。
高評価の人たちはこういうのをさほど気持ち悪いと思っていないのか、わたしより一つ上の視点から観れているのか、どっちなんだろうか。まぁ多分後者なんだろう…10年後に観たらもう少し違う受け取り方が出来る気がする。現時点では自分の人生も考えも浅すぎて冷静に観ていられないみたい。
サムにとって母親が大切な存在なのはよく分かるが、正直この母親のことが好きになれなさすぎる。浮気もそうだし、ピアノもそう。仮にも音楽を大切にする人間が爪を切らないなんて有り得るんだろうか。信じられない。あんなに明らかな雑音を鳴らして平気でいられる音楽家をわたしは受け入れられない。その音も含めて芸術だって言うならそれで良いけれど。
プロム後のローガンが予想外で、ちょっと好きになれそうだった。ここは反芻したい。
そしてラストシーンが最高に良かった。「地平線を下に」
