荒巻義雄のOVAとのこと。
近未来。火星に移住するようになった人類が、かつて地球の類人猿に遺伝子操作を施した「神」との戦争を描いた話。
エイリアン/プロメテウスより遥かに前にこのプロットを映像化していたのは凄い。
この大仰なSF大作はハリウッドなら実写化できても、日本ならアニメ以外には考えられないもんな。
一方で日本アニメならではの甘さも目立つ。70分のOVAというプラットフォームの中途半端さが、そのまま作品のハンパさだ。
火星の「青葉」艦長アクウは対「神」の決戦を控えているが、恋人が神の精神攻撃に汚染されている。神が脳内に直接攻撃してくる中、敵本艦「地獄」への決戦に挑む。
やはり今作最大のキモは神が人間を内部攻撃する点だ。それ故のサスペンス性で盛り上がる。
だが神が具体的にどういう存在なのかが不明瞭なのが如何ともし難い。尺が短くて説明不足だ。神が綺麗な女性の姿なのも一切説明がない。敵が最後までなんだかわからないモヤりが、とてつも無い消化不良だ。
作画も良いし、必然もある濡れ場の多さも作品のアクセントになってる。
ズバリ構成力の甘さが致命的だ。だがこの問題をクリアすれば、正にハリウッドに対等に勝負出来る日本アニメの底力も感じさせる。