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銀河鉄道の父のtokoのレビュー・感想・評価

銀河鉄道の父(2023年製作の映画)
3.6
息子を最後まで信じ愛する父親。

あの時代に息子や娘を大学まで行かせられる裕福な家だろうが、それ以前に子供達の道を応援する親心が凄いと思いました。

その中で、長男の賢治の不安定な性格に振り回されてながらも許してしまう父親。
賢治の父親自身が頑固な父に育てられ長男で後継というレールにしか乗れなかったから、子供達には自分で自分の道を決めて欲しいと思ったのかな…(それが賢治にはプレッシャーだったのかも知れないけど)
その辺の賢治の父の本音ももう少し描いて欲しかったと思いました。

賢治への想いを行動で示す父親の影に隠れて存在感が薄かった母親が、最後に見せた凛とした姿と台詞…結局はこの妻有りきの賢治の父だったのかもしれないと感じました。

最後に…
出演者の演技が素晴らしかっただけに、余韻を感じないエンドロールが残念でした。
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