ケントゥー

銀河鉄道の父のケントゥーのレビュー・感想・評価

銀河鉄道の父(2023年製作の映画)
4.5
宮沢賢治が心を患っていたのは知っていたけど、菅田将暉の演技が凄すぎて見ていて辛かった。
作品を通して漂う死の香り。祖父、姉の死などを経て、あんな生命観・宇宙観のあらわれた詩や物語ができたのだろう。
何と言っても、賢治を支える父と母の会話が印象的だ。映画のキャッチコピー「家族に会いたくなる」はまさしくそうだと思う。
自分も帰省すると、口うるさい父にそっけない態度をとってちょっと喧嘩っぽくなるけど、たまに来る母からのメールで「今日もあんたの話をしてた」とか「『今何してるのか聞け』って言われた」とか、面と向かって出さない父の一面を知った時のことを思い出した。
ちょっとだけ父親に優しくしよう、宮沢賢治を改めて読もう。
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