あどけなくも目に宿る芯の強さ
子供でも大人でもない狭間に生じる艶感
山田杏奈の存在感
もうこれ無しに本作はありえなかったと
古めかしくも現代にも通じる血縁による差別
閉鎖されたコミュニティの傾倒した思想
森羅万象という言葉をそのまま崇め信仰することに疑いの無かった時代
地味で暗く後味も決して良くはない
ただそんな作品に引き込ませてみせてしまうのが主演の山田杏奈の存在
森山未來演じる山男
永瀬正敏演じる父親
村側の人間それぞれも物語上必然で無駄がない
日本の土着な雰囲気の描き方が見事
大人向けの日本昔ばなし