ビリー

aftersun/アフターサンのビリーのレビュー・感想・評価

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)
4.0
終始何となく不穏な空気が流れる。父親と娘は互いに愛し合っているが、やはり気まずい空気感になることだってある。それは、思春期を迎えた子供と深い闇を隠し持っている父親だからなおさら。
しかし、親子の絆はやはり固く結ばれている。父親は最後だと思ってのことか、娘は純粋に父が好きだから。
20年後のソフィーの前に父親の影はない。
ただ、最後のバカンスの思い出があるだけ。
静かに内面を映し出す映像はとても繊細で、不安を募らせるほど何かをはっきりさせたくなるような、そんな苛立ちさえも感じさせ、なんとものめり込ませる映画だ。
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