ゲームと現実の境界線が侵食されていく。
今でこそ現実的なことで言うとVRだったり、作品で言うとSAOのような実際にゲームに入り込むという設定は身近に感じるが、これを90年代にやっていて尚且つそこに対する問題定義まで完璧に作り込まれているこの作品はかなり凄いと思った。
公開当初観ていたら訳分からなかっただろうな。
生々しいポッドやゲームの中の様々なクリーチャー、銃で撃たれた人間の破損具合など、クローネンバーグ作品らしいえげつないビジュアルで好きな人はとことん好きだと思う。
そして、なにより「背中から始めて、脳でイク。」このキャッチコピーの耳障りの良さたるや…