タイムリープものなのか、恋愛物なのか、最早ジャンル分けは意味がないと思わせる絶妙にふんわりしたストーリー展開のモヤモヤ感が、エンディングで増幅、そして止め。決して心地よくない余韻が鑑賞後半日残りました。未だに考察はまとまっていないですが、小さな世界で複雑に絡み合ったLGBT、いじめ、親子、恋愛関係といったドロドロした問題を、子供の純粋で素朴な視点で、「嗅覚」という根源的な行為を使って「リセット」して本質は何なのかを伝える映画なのかなと思いました。エンディングのあれは、未だ解き明かされていない謎と、人間の運命の循環を表しているのかなと…。
