ハレルヤ

デッドプール&ウルヴァリンのハレルヤのレビュー・感想・評価

3.8
最強であり超無責任ヒーローのデッドプール。自分のいる世界が存亡の危機を迎え、その鍵を握るウルヴァリンと協力し、脅威に立ち向かう物語。

「デッドプール」シリーズ3作目にしてMCUシリーズにも堂々と参戦。前作までの製作会社20世紀フォックスがディズニーに買収され、次回作にもどのような影響を及ぼすか危惧された本作。しかもヒュー・ジャックマンが「ローガン」以来7年ぶりのウルヴァリン再演という話題も大きかった。

まず冒頭でのイン・シンクの「Bye Bye Bye」に乗せてハチャメチャ骸骨アクションを見て、いつも通りのデップーだと早速安心。

そもそも「ローガン」でウルヴァリンは終わったはずなのに、どうやってまた復活させるの?と思ったらやはり最近流行りのマルチバース。

近年だと「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」がそれを取り入れて見事傑作の域に達した事も記憶に新しいですが、本作もウルヴァリンのみならず数多くの作品から数多くのキャラクターが参戦。

とりあえず本作を完全に楽しむにはデップーやウルヴァリンが関わったシリーズだけでなく「ファンタスティック・フォー」「ブレイド」「デアデビル」も押さえなくちゃいけないほどの規模。そして今年公開した「マッドマックス フュリオサ」を堂々と意識した場面まで。

なので予習という観点だけだとかなりの労力。次々と色んなキャラクターが色んな展開を繰り広げるので、追いかけるのも大変。一見さんお断りというレベルのややこしさ。

それでもやっぱり今までの「デッドプール」シリーズらしく下ネタ全開の痛々しいアクションはしっかり健在。ディズニーの影響は微塵も感じさせないハイテンションのド派手アクションを見せてくれます。

個人的には「ローガン」でローラを演じたダフネ・キーンが本作で再演したのも嬉しかったところ。ウルヴァリンとの再会も心に響くものがありましたね。

見終わった後でもまだまだ色んな可能性があるシリーズだなと実感。手放しで絶賛という訳ではありませんが、過去の一連の作品を見てきた方ならご褒美的な作品になると思います。
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