●マーベルの神になった男
超ギャグ映画で笑ったけど表面上の旨みだけすすった気分になった。
▶感想
The Marvel Jesus
MCUの34作目。ちょっと希望持てるくらいには楽しめたと思う。
ディズニーに権利が移ってどうなるかと思いきや、墓場から死体出して踊りながら始まるOPで心掴まれた。
メタ要素塗れのギャグ要素も爆笑したし、1と2以上にてんこ盛りで飽きずに観れた。
特によかったのは昨今のMCUをいじるような、アンチテーゼとなるような笑い、皮肉が最高に共感できて、これからに期待していいのかな、と思った。
ただ、作品のストーリーの完成度は超絶低いと感じた。
徹頭徹尾、往年のファンへのサプライズに徹している感じがあり、にわかファンには何も響かないし、虚無でのこじつけ感はかなり萎えた。
いまは誰が何のために戦ってて、これはどのバースなのか、、、
軸がサプライズ演出になっているせいで肝心の本編に深みがなく、ただ浅いコメディにしか過ぎない、というジレンマがある。
ロキ好きとしてはTVAの登場はかなり嬉しかったが、結局買収の橋渡しとしての舞台の虚無空間に過ぎず、これがMCU作品としての価値はあるのか、すごくモヤモヤしてしまった。
笑えたけど、デットプール1・2の作品の完成度を考えると、100で楽しめたと声を高らかにして言えない。