桜の花舞い上がる道を

理想郷の桜の花舞い上がる道をのネタバレレビュー・内容・結末

理想郷(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

画面から伝わる閉塞感に息が詰まる。

理想郷を求めてきた移住者と、貧しい村社会の中だけで生きてきた地元民の対立。

風力発電誘致で転がり込む大金に目が眩み、他の意見や知識を学ぼうともせずにエスカレートしていく村の兄弟による陰湿を通り越した虐めや嫌がらせ。

対する移住者夫も新参者の謙虚さや、地元民をリスペクトする態度に欠け、少し喧嘩腰なのが気になった。

挙句、兄弟に絞め殺されてしまう。
←冒頭の「ガリシア地方の男たちは 野生の馬を素手で捕まえ 印をつけて再び野に放つ」シーンかぶり

行方不明になった夫を粘り強く捜索し、その間も土地に住んで生活を営む妻は強し。

飼い犬と警察は役立たず。

どの国、どの土地でも有り得る対立
本来の問題の根源は違うとこにあるのに、
すり替えられて、目の前のイザコザで揉めがち。対話と学びで解決するのが理想だけど そうならないのが世の常かぁ。