このレビューはネタバレを含みます
画面から伝わる閉塞感に息が詰まる。
理想郷を求めてきた移住者と、貧しい村社会の中だけで生きてきた地元民の対立。
風力発電誘致で転がり込む大金に目が眩み、他の意見や知識を学ぼうともせずにエスカレートしていく村の兄弟による陰湿を通り越した虐めや嫌がらせ。
対する移住者夫も新参者の謙虚さや、地元民をリスペクトする態度に欠け、少し喧嘩腰なのが気になった。
挙句、兄弟に絞め殺されてしまう。
←冒頭の「ガリシア地方の男たちは 野生の馬を素手で捕まえ 印をつけて再び野に放つ」シーンかぶり
行方不明になった夫を粘り強く捜索し、その間も土地に住んで生活を営む妻は強し。
飼い犬と警察は役立たず。
どの国、どの土地でも有り得る対立
本来の問題の根源は違うとこにあるのに、
すり替えられて、目の前のイザコザで揉めがち。対話と学びで解決するのが理想だけど そうならないのが世の常かぁ。