全体的に薄い世界の話だなと思った。(もちろん作品を否定している意味合いではなく)
まず主人公の人間関係がほとんど出てこない。
他の主人公を構成する要素も(和食、ウナギ、ゲーム、ダンス、両親、隣の家から聴こえるピアノなどと)かなり種類が少なくて、現実味が希薄な印象さえあった。
そんな彼の「薄さ」に失望しつつも温かく愛そうとしたヒロイン。最後部屋に戻ってきた時、彼女は何を思っていたのだろう。
象徴的に出てくる「扉」はそのまま欲望の蓋のメタファーとして捉えてしまっていいんだろうか？
エンドロールで流れるピコピコ音楽が作品に合ってて良かった。
