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ストールンプリンセス キーウの王女とルスランのhatoのレビュー・感想・評価

3.0
ウクライナの作品が今、日本で観れるというのはとても良いことだし意義のあること。それは間違いない。

内容に関しては超王道で、かわいいキャラクターからヘンテコな奴らまで出てきて子どもこそが楽しめそうな作品。
もっとキャラクターの関係性を丁寧に描いてくれたら愛着も湧いたのにとか、自立したがっている女性キャラを出した割に肝心な場面では助けられてばっかりやんとか、色々言いたいことはあるけど今はそんなんどうでもいい。途中で流れた挿入歌何なん?

主人公の声優をアイドルの方が務められるのは、注目度が上がるしとても良いチョイスだと思ったけど、その方の歌を劇中で流すのはなんか違くないか?ありふれたアメリカの作品とかでやるんなら特に問題はないと思うよ。好きなアイドルの声優初挑戦に加えて楽曲が劇中で流れると知れば観に行こうとより思うだろうし、それで興収が上がればウクライナのさらなる支援にもなるでしょう。
でも「ウクライナの魅力を伝えよう」という意義もある今作でそれをやるのは、さすがに主旨を履き違えてないか?と思ってしまう。いや原語版でどんな曲が流れてたかは全く知らんけどさ。ただの凡庸なBGMだったかもしれないし、ウクライナ産ではない曲が流れてたかもしれない。ただ「オリジナルの良さを伝えよう!」という気持ちより「アイドルファンをもっと呼ぼう!」の方が大きくなっているのは確かなことだと思う。
曲なんてエンドロールで1つ流せたら十分だし、もう一曲はイメージソングとして劇中で流さずにYouTubeでのみ公開とかでも良かったはずなのに。

声優発表よりも前、クラファン初期から応援してただけに複雑な気持ち~。
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