No.4163
なんか妙に全体的にセリフが浮いてる。おや? と思うようなセリフばかり。
どこかの知事ではないが、突然、母たちのやっているボランティアを見下し、自分たちの仕事のほうが上だ、と差別発言をしだす大泉洋にも違和感。
ヒステリックで粘着質なクドカンのキャラもただただ「怖い」。
そもそも、老いらくの恋を描くのに、なんで「老い」ともっともかけ離れた役作りしかできない吉永小百合を起用するのか、理解に苦しむ。
もはや「アンチエイジング」の象徴として偶像化された「吉永小百合」を、自分で自己演出し続けること自体は、彼女の宿命なんだろうから、それは別にいいと思うが、
この映画には合わない。
頬にも首にも目立った皺がない、髪がふさふさの、年齢不詳なただの美人な年配女性が誰かに惚れたところで、なにがおもしろいのか。