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春に散るのchinsukoのレビュー・感想・評価

春に散る(2023年製作の映画)
4.2
予告を見ただけですが予想通りの展開、しかし熱く感動する

これほど予想を裏切らないボクシング映画は久しぶりです。やはりボクシング映画にハズレはありません。

ストーリーはありそうな内容なのですが、見る者を引き付ける、牽引力を担っているのはキャスト、演出の力でしょう。

ストイックな体作りをした横浜流星さん、窪田正孝さんは迫力が十分あったし、気合・気迫溢れる演技は相当なものです。

佐藤浩市さんが主人公ですが、橋本環奈さん含む若手3人以外は初老の人という対比がなんとも言えない儚さと、生命力のたぎりが伝わってきました。

これは出演した俳優人生に置き換えてもしっくりくる、納得のいく物語に感じました。

老人と若者が切磋琢磨し感動させる題材はボクシング以外に無いようにも思えてきます。

鑑賞後感の余韻はボクシング映画の金字塔『ロッキー』ほどではありませんが、劇中の一触即発な感じにハラハラさせられ、時を忘れた作品となっていました。
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