このレビューはネタバレを含みます
実在した若き日の大天才作家、エドガー・アラン・ポーとスゴ腕刑事、ランドーの物語。
ストーリーは序盤からポーはランドーに可愛がられ、師弟関係のように話がすすんでいく。
ランドーはポーを信頼し、ポーはランドーを尊敬する。
しかし映画の尺の最後の30分で、とんでもない大どんでん返しが待ち受けている。
私は最後、ポーはランドーを死刑にするだろうと思いました。
なぜなら、「娘を失った苦しみから逃れることはできない」「愛するものを失った哀しみは他のなにかで癒すことはできない」とポーは知っているだろうから。
仮に罪を償わず、ランドーがこれからも生きるなら、彼は苦しみながら生きることを知っているだろうから。
しかし死刑にはしなかった。
愛を持ってこれからも生きていてほしい。ポーはそう願ったのかもしれません。これからも苦しみが待ち受けていようとも。
照明ライティングが綺麗な映画でした。
特に夜の屋内シーンでは、1800年代という設定で部屋の中はロウソクしか使っておらず人物の顔が見えにくいハズという中、視聴者に「不自然さ」を感じさせない。
あと他の特筆すべき点としては教科書みたいな演出もさることながら、ポーの奇人変人っぷりが時に可愛く思えるような脚本の流れはすばらしかったです。
また時間が経ったら再鑑賞するかもです。