実はフローレンスピューって今まで見た映画ではあまり好きでなくって(完全に役柄の問題だと思うのだけど。『ホークアイ』のエレーナ役は好き)
けどこの映画ではすごくよかった。
「食べない少女」と対照的に、何度も何度も食事シーンが出てくるピューさん。
「クソクソクソ!やってらんねえ、人間ってのは食べるもんなんだよ!あたしゃー食って体力つけてやる!おらっ」
という思いが全身から滲み出るようなふてぶてしさが大変素晴らしかった。
撮影地のロケーションがとっても素晴らしい。住むのは大変だろうけど、ああいう荒野にポツンとある家ってなんとも惹かれる。
じめじめした泥炭地を、長いスカートの裾が汚れるのも厭わずのしのし歩くピューさん。
冒頭、ラストと中程に、変わった仕掛けがある映画だけど、その意味合いはいまいち飲み込めてない。興味深くはあったけども。