Nove

背中のNoveのレビュー・感想・評価

背中(2022年製作の映画)
3.0
彼が居なくなって二年、彼の匂いが残る部屋でずっと待ち続けている。
彼の友人に、彼を重ね、そして彼の夢を見る。
小説に書く物語と、夢と現実が錯綜し、彼の生死も、境界線がなくなってくる。
私的な感情のなかで生きている、彼の偶像がいつしか自分自身の存在理由になる。
逃げていく男の背中を、常に思い出して暁を迎える。
ドラマではない。
詩的な想いを綴った小説を、シナリオにするのは難しい。
取り敢えず、海に行ってみる。
Nove

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