『パラサイト 半地下の家族』と比較する紹介を読んでから見たのだけど違うね。ラ・ミランは裕福な女性というふうに書いてあったけど別に裕福ではないでしょう。高速道路の家族が完全に破綻してるだけで、ラ・ミラン演じる女性の家族もギリギリのところで保たれていた。ホワイトカラーの裕福な家庭というより、自営業で食えている程度の感じ。
そういう設定の部分でも『パラサイト』との比較ができないし、『パラサイト』は働いても食えないのが根底にあってそれが社会構造上の搾取だった。本作は楽な方向に逃げるダメな男が家長だと家父長制は成立しない、したとしても悲惨という弱者男性問題にスポットを当てていた、と私は思う。
そういう人は世の中には一定数いるわけで、最終手段としてはあれしかないわなって感じ。
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