【発芽ロボ】
IFF2022『東アジア・エクスペリメンタル・コンペティション6』上映にて。作品ページが出来たのを知ったので、追っかけでメモ的に投稿。
時間が経ち印象が薄れていますが…このプログラム4本中ではコレ、いちばん端正に作られたパペットアニメの王道でした。NHKの仕事もキチンとこなす作者だしね。
“かつて滅んだ人類が残したゴミ捨て場のような空間が舞台”とのことですが、こういう説明がないと、滅亡したってことがわからない。パワフルな映像だから、作者の感覚では滅亡するのが当たり前で、健全なコトなのかもしれないが。
丁寧にアニメートされるメタモルフォーゼはおもしろい。が、こういうのはもう、正直飽きた。端正で健全であることが、足を引っ張っていると感じる。『JUNK HEAD』だって出てきているのだから、あんなフザケて不健全な部分を、少しは盛ってもよかったのにと思う。
モルティングは脱皮の意味で使っているようだが、日本ではむしろ“大麦を発芽させる工程”という意味の方が、一般的な気がする。本作自体、メカや無生物が“発芽”するような足掻きが面白いのだから、ソッチの意味で推せばいいのにとも思った。
見てソンはない映像ですが、あまり心にはのこりませんでした。
<2022.10.18記>