【その綱渡りの先は?】
何となく先送りにしていたが、アマプラ見放題に入荷したので見てみた。
人間ウォッチング、家族ウォッチング映画としてはたいへん面白かった。
謎解きが目的の映画ではないですね。>>続きを読む
【年寄りの冷や水も浴び方しだい】
Netfrixヒンディー、YRF安定の新作。69歳にしてトライアスロン出場を目指す、アヌパム・カー演じる爺ちゃんガンバルの巻。
終盤なんかもうベタベタで、正直もう>>続きを読む
【レンコ無垢のころ】
アマプラ見放題から湧いたので。フランスの女性監督が、小川洋子の原作小説を映画化した2005年もの。
公開時は半端なフンイキ映画だと思い、あまり感心できなかった。が、今ではオル>>続きを読む
【人生を額縁に入れてどーする】
アマプラ見放題にて。気になったが、高額入場料に納得できず後回しにしていた。w
表現は緻密で素晴らしい。一方、物語がスカで最後、思わず、え!終わり?と呟いた。
一捻>>続きを読む
【わりと平熱でレイプを追う】
U-NEXTにて。80年代の終わり、もう36年前の映画なのね…。
マトモに見ていなかったが、とあるきっかけで今振り返っておこうと思った。
…で、良作だが意外や、冷め>>続きを読む
【ロスト・イン・トランスレーション】
Netflixの新作と思ったら制作は2022年なのね。『イット・フォローズ』から気になっているマイカ・モンロー主演なので見てみたけれど。
監督は奥野黒江って人>>続きを読む
【告発しようとする行方】
U-NEXTにて。袴田くるみ監督の短編アニメ。
女医さんと女性患者のおはなし。但し、患者は壊されまくったロボ娘さん。
女性虐待をロボットでこう、代弁するのはよきアイデア>>続きを読む
【“なんてな”バラエティー搾り】
新作プロモのためか、NetfrixでオリジンTVシリーズの配信を推しており、チョー久しぶりに見てみたら…なんだ、オモロイ!褪せてないね。TVドラマという枠なら今でも>>続きを読む
【人/魚】
ラウル・セルヴェ1968年の短編アニメーション。示唆に富んでおり、昏いのに、心躍らされる。
野獣的クレーンと、凶暴な翼竜が暴れる不条理な港町。しょぼい漁師は魚の骨を釣る。しかし、港に囚>>続きを読む
【イタホラから来た悪夢】
アマプラ見放題にて。なんかカルト的人気があるようなないような…のでとりあえず、見てみた。
ジョン・ハフは『ヘルハウス』がちょいエロスで好きだった。オカルト映画ブームの中キ>>続きを読む
【機械の体はタダでも要らない】
2017年のフレンチ・フルCGアニメ。邦題凡庸、原題なるほど。
海洋汚染の表象として、海洋生物の体が廃棄物…鉄クズとのハイブリッドに変質しているという世界観。
C>>続きを読む
【ダリでファンタジア】
記憶にあるが、初見は2006年のディズニー・アート展。こりはダリじゃないと思ったが、ディズニー映画なので当たり前…と今ではそここそ、味わいに思える。
WWⅡ終戦ごろ制作始ま>>続きを読む
【映画筋は都合よく弛緩する】
Netflix新作ファストフード・サスペンス。
ここのあらすじでもネフリの解説でも言っちゃってるから、筋弛緩剤に触れても問題ないと思うが、要のソレがサスペンスにならな>>続きを読む
【道中づけない女】
先日、『Journey to the 母性の目覚め』を見たが、まだ岡田詩歌のことがよくわからなかったので、前作に当たるこちらも見てみた。
失恋のショックから、歩き酒で酩酊しなが>>続きを読む
【共感のヒエラルキー】
予想と違った展開。が稀有な体験となった。そもそも、パキスタンの映画が見られることが貴重だし。
映画本体は一見、保守的な作りだが、そんな映画あるあるの状態から、構成でメタ的な>>続きを読む
【ミニマムリンチ】
デヴィッド・リンチが『イレイザーヘッド』制作中断時に撮ったという初期短編。なんでも、AFIに依頼されたビデオテスト用映像らしいけど…。
もし“リンチ映画を三語で説明しなさい”な>>続きを読む
【机上の母】
U-NEXTにて。正直、他人事だなーと思った。
作者にとっては重要なことなのでしょう。共感する人も一定数いるだろうが、これは母性の考察ではなく、母性と言われるものへの感想断片が、ダー>>続きを読む
【ナイト・オブ・ザ・リビング・ポリクラゲ】
2018年のフレンチ短編アニメだが古びておらず、画は今でも充分おもしろい。日本のアニメからこんな画は現れないことが、それだけで見る価値になる。そこに、新た>>続きを読む
【ルールの正しい破り方】
Netflix新作ヒンディーDVサスペンス。見た目ユル甘だが奥の餡子が、実はピリリ。
家庭内での女性虐待を扱っており、インド映画でこの手は増えているが、またか…という気分>>続きを読む
【デルヴォーで夜遊び】
ラウル・セルヴェは確か、若い頃に特集上映で一度見てあまり感心しなかった。我ながら当時は、映画見の器が狭過ぎたと思う。
『夜の蝶』だけの感想を記すが、ここでは単独のページがな>>続きを読む
【うらがえうし】
ディズニーのシリー・シンフォニーシリーズ、『骸骨の踊り』に続く二本目。
当時の、笑いの質がよくわかって善き。まあ、変顔で笑いを取ろうとするレベルだけど。
男の二大欲望、性欲と征>>続きを読む
【監視カメラさん】
カレル・ゼマンのパペットアニメ、プロコウク氏シリーズの一本。
愉しい映画制作の現場を描くのかと思ったら、映画を撮ることへの風刺だった。
フィルムカメラで撮影されるということは>>続きを読む
【恋は病】
Netflix新作、驚きのロマンス詐欺ドキュメンタリー。今やこんなコトが起き得るのか!と知れたことはよかった。また、恋愛感情とはいい加減なものだ…という“真理”を改めて教えられる。
S>>続きを読む
【アルゼンチンの矢追さん…か?】
Netflixアルゼンチン新作、なんとも毒の効かないトンデモ話。
個人的感覚だと、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』よりは楽しかったかな。
主人公のUFO突撃レ>>続きを読む
【語りは巧いが物語にならない】
Netflix新作でアナケン監督デビュー作。
70年代に女性がどう扱われてきたか、現代の女性視点から語り直すところは巧い。男に逆襲しつつ、しかし限界が来る恐ろしさも>>続きを読む
【陽傘よい傘わるい傘】
大家フレデリック・バックも、キチンと見直して行きたい。これは1970年、劇場映画の第一作となるのかな?
アニメーションの楽しさって、こんなんでいいんだよ!と思わず言いたくな>>続きを読む
【負けない“血”】
Netflix新作の王道バスケ物語。しかしスタッフ・キャストがネイティブ・アメリカンであるのが独自の個性。爽やかな仕上がりなのに、かなりの痛みを伴い、心に刺さる。そして応援したく>>続きを読む
【忘法侵入の女】
Netflixチリ新作。ネフリ制作ではなく、完成後にお買い上げされたらしいですね。
1955年、実際にあった、人気女性作家による恋人の射殺事件が、映画の元。そして、他の女性殺人者>>続きを読む
【ヒトラーの正しい使い方】
まだまだキチンと見ていないアニメーション作家は多く居て、チェコアニメ草創期の女性監督ヘルミーナ・ティールロヴァーもその一人。
実質的処女作『アリのフェルダ』がとてもよか>>続きを読む
【馬術から魔術へ】
ロシアンアニメ初期巨人のひとり、イワン・イワノフ=ワノはまだ、殆ど見ていない…。ノルシュテインと共作した『ケルジェネツの戦い』くらい。本作は、その前作に当たるらしいが。
粗雑な>>続きを読む
【ガラス細工を動かす注意点】
カレル・ゼマンの、これは知られた作品かと。“ガラスアニメ”。すごく真っ当な発想で、狙いはわかるんだけど…。
初見は若い頃、何かの特集上映にて。その時からあまり、感心で>>続きを読む
【実は回虫駆除ミッション】
U-NEXTにて。ネタ的にはB級SFだが軽快なテンポと、意外に洗練された演出で、BからAに、頭ひとつ抜けたような快作に仕上がっている。
久々に見直して、こんなに心地よか>>続きを読む
【不自然な自然愛】
ディズニー、シリー・シンフォニーシリーズの一本。単純だが辛味も効いて、今の感覚だとキモい動きがそのまま、面白さに代わっている。要は演技力の部分が、現在の美的感覚では、むしろ地味に>>続きを読む
【たかが映画じゃないか】
U-NEXTにて。改めて見ると、デ・パルマらしさが実は一番出ているかもしれない・・・と思わされた。
ヒッチコキアンたるデ・パルマが堂々コイた、裏窓×めまい+ティッピ娘で劣>>続きを読む
【夜勤ピエロ】
アニメの国チェコが生んだ巨人のひとり、カレル・ゼマンも今後、見直して行きたいなーと。
本作は、処女作かは知らないが、ゼマン最初期のパペットアニメ短編ですね。
1945年作、全編に>>続きを読む
【“ちゃんとした女性”詐欺を捨てる】
これは見たかった一本。そしてラストでほぼ、満たされた。
中途の展開がまったり過ぎるのと、ヒンディー娯楽作はまだ、主要人物の大演説で山場を“処理”してしまう手癖>>続きを読む