くりふさんの映画レビュー・感想・評価

くりふ

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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

3.0

【身の丈に合うゴッコ】

Netflixに入荷したので見てみた。

前作で、このシリーズの限界もよくわかったから、コントでも見るつもりで期待せずに臨む。すると前作より小ぢんまりしている分、身の丈に合っ
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怪談生娘吸血魔(1960年製作の映画)

1.0

【美肌アトミック!】

アマプラ見放題にてイカモノ食い。邦題は大蔵映画感満々だが、モノは1960年のイタリアン・レトロホラー。

英語吹替の編集版で、タイトルが“ATOM AGE VAMPIRE”とな
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サポート・ザ・ガールズ(2018年製作の映画)

3.5

【バスト、ビール、ビッグスクリーン】

アマプラ見放題にて。2018年、コロナ前の作品だが、これでアメリカのインディーズ映画に“マンブルコア”という潮流があることを知った。日本では殆ど紹介されていない
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オカルトの森へようこそ THE MOVIE(2022年製作の映画)

1.5

【お!カルトの森はホラーパーク】

Netflixにあったので当たり屋してみた。私は90'sJホラーの凋落と共に、ソッチへの興味は薄まったまま。

大学の映研や自主映画の人などが作り楽しむのではなく、
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カプリコン・1(1977年製作の映画)

3.5

【テイク・ミー・オフ・マーズ】

『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』を見たら、やっぱりコチラを見返したくなり、U-NEXTにて。

子供のころ劇場で見て、単純な陰謀でつないだアクションとして、えらくオ
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サンティネル(2021年製作の映画)

3.0

【レンコさん野性の証明する】

これはNetflixで配信が始まった時に見ていたが、あまりにやっすい映画で感想アップしていなかった。

先日見た『マーメイド・イン・パリ』から、人魚役マリリン・リマが次
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フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン(2024年製作の映画)

4.0

【クロネコ・スカコ】

好きな題材だし、60's仕様のスカ子さんを見られるだけで楽しそうだったから、劇場へ。

実際みれば楽しく、結果好きなやつだったから…スカ子のお陰で…質は別として満足度は高し。
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マーメイド・イン・パリ(2020年製作の映画)

3.0

【水に流せぬジュテームボケ】

オリジナリティ薄そうだなぁ…と後回しにしていたが、アマプラ見放題に水揚げされたので。

ジャン=ピエール・ジュネ以来のフレンチ・ファンシー映像は担保されているので眺めて
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密輸 1970(2023年製作の映画)

3.5

【韓流ブラックあまちゃん】

ある評判を聞いて劇場へ。物量戦の海洋アクションかと思ったら、違った。幹にあるのはひとの葛藤。

女二人の確執を柱に、騙し合うコンゲームへと転がるのが中盤まで。それがチカラ
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メイ・ディセンバー ゆれる真実(2023年製作の映画)

3.5

【視姦者の反省】

トッド・ヘインズが女性を描く新作…となれば要チェックかなと、予備知識もなく劇場へ。昔々、確か『あるスキャンダルの覚え書き』に絡んでメアリー・ケイ・ルトーノーを知ったが…あの事件が元
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HOW TO BLOW UP(2022年製作の映画)

4.0

【この世は恐ろしい…誰にでも言い分がある】

ある評判が気になって劇場へ。小粒だが堪能した。真っ当な映画だった。

余計なことせず一点集中し、芯の面白さを担保した上で話を横に広げる…教科書的でもあるが
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夜勤明け男子のモーニングルーティーン(2020年製作の映画)

3.0

【自宅警備ぷぷ…ぞぞ】

U-NEXTで見つけた、一発ネタの短編。

なるほど、実在する妖怪の話ですか。

でも、この妖怪は実在する…と呟いて終わってしまうので、映画的膨らみや余韻はない。

注意喚起
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ユニコーン・ブラッド(2013年製作の映画)

3.0

【間の悪い獣】

『ユニコーン・ウォーズ』の元となった、10年以上前の短編らしい。『ユニコーン・ウォーズ』が上映された後、続けて上映された。

私には、タイミングが悪かった。『ユニコーン・ウォーズ』が
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マイ・セックス・ドール(2020年製作の映画)

3.5

【性ドレイの女ごころ】

4年前のタイ物件がアマプラ見放題に浮上。タイエロコメってどんなん?と当り屋な興味で覗いてみた。

全般ではトホホな仕上がり。映画づくりのスキルはヌル過ぎだけど…終盤、え!この
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ワイルド・ワイルド・パンジャブ(2024年製作の映画)

3.0

【パンジャブでだらりと転ぶ】

Netflix新作、パンジャブ州をグダグダ走り抜け…られない、ドタバタロードムービー。

あまり褒められたデキではないと感じた。お話は『ハングオーバー』劣化版インド味だ
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ユニコーン・ウォーズ(2022年製作の映画)

3.5

【ネオテニー部隊の黙示録】

この監督作は初めて。日本のアニメ作家が扱おうとしないテーマを徹底追求して、グロくて生煮えだけど、鮮度がありました。満足度はイマイチだったが、作り手の姿勢にはリスペクト。
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蘇える金狼(1979年製作の映画)

3.0

【ハリボテマチズモ】

最近、4Kデジタル修復版も公開されたが、そこまで映像美を追うモンでもないし…と思っていたら、U-NEXTで見つけたので久しぶりに再会。時代の振り返りとしてオモロイ体験となりまし
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屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)

3.0

【エンタメビジネスの処理処】

スタジオポノックにはまだ、少しだけ期待してる。本作は結局、劇場行く気までは起きなかったが。

Netflixに入荷したので見てみたが、画作りでジブリ離れしようと格闘した
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.0

【“不気味の谷”ではないけれど】

Netflixに入荷したので見てみた。公開当時、話題になってはいたが、私は原作もバスケも興味なく、今まで縁がなかった人。けっきょく劇場にも行かなかった。

憶測だけ
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Pearl パール(2022年製作の映画)

3.0

【アメリカン・ゴシック】

劇場では見逃したが、積極的に追う気にはなれず…今回、アマプラ見放題に入荷したので。

前作は見ていたが、特別心に残ったわけでもなかったし、今回は独立した一本のつもりで試して
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SALAAR/サラール(2023年製作の映画)

3.0

【他人ごとのインド喧嘩】

これ、珍しいくらいに、映画に入れなかった。体調悪かったせいもあろうけど。

インド大陸に、英国も手出しできなかった謎の王国がある…てアイデアには惹かれたが、よほど危険なモン
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ピクニック at ハンギング・ロック 4Kレストア版(1975年製作の映画)

3.5

【岩の園】

何だかんだで、今回が初見。1975年の制作を考えれば感覚的には新しかったのではと。また、よくも悪くもオーストラリア映画であることがアチコチに刻まれており、とても興味深かった。

ヴィクト
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マハーラージ(2024年製作の映画)

3.0

【神様は放置がお好き】

Netflixヒンディー新作。YRFの新作なのですね。アーミル・カーンの息子、ジュナイド・カーンのデビュー作なのが売りらしい。そして舞台が19世紀とはいえ、現モディ政権下でヒ
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キングコング対ゴジラ(1962年製作の映画)

3.0

【コングだまし】

アマプラ見放題にて。遠い昔の幼い頃、東宝チャンピオンまつりの再映で見て以来かな。その時の記憶では、もっとキチンとした映画かと思ったのに…あまりに子供だましな作りで拍子抜け。この頃か
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PS2 大いなる船出(2023年製作の映画)

3.5

【扱いづらい巨象】

日本に帰ってきた。久しぶりの劇場行きは、気になっていた本作から。

前編同様の味わいだった。特別とは思えない、何なら凡庸な映画なのに、フシギと退屈さがなく惹かれてゆく。物語とし
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GHOSTBOOK おばけずかん(2022年製作の映画)

1.5

【BAKABON おもねってすっからかん】

これも渡航中、行きの機内で見た。

私は『ゴジラ-1.0』の幼稚さに呆れてしまい、-100くらいの後味だったので、本作は、まったく面白くはなかったが、プラ
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シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)

3.0

【結局は副音声邦画かあ】

渡航中の機内で見ました。

キチンと語られ面白かったけど、映画を堪能した!という満足感はなし。

一番オモロかったのは、そこだけトーンが変わる、徳井優がお笑い演技を見せる一
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オフサイド7(1979年製作の映画)

3.0

【007/フィッシャーマンズ・プロフィット】

アマプラ見放題で出てきて懐かしく…とはいえ公開時はお小遣いとのバランス悪く、劇場行ってない。

ジョージ・P・コスマトス監督といえば、毎度大雑把なやつ撮
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劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥(くら)き夕闇のスケルツォ(2022年製作の映画)

3.0

【オフライン・ボディは介護中?】

Netflixに入荷したので見てみた。このシリーズにはとんと無知だが、とりあえず最新作?をお試しで。

ふつうに良くできたTVシリーズ4〜5話分を見た、という後味。
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バイオニック(2024年製作の映画)

3.0

【サイボーグの品格】

Netflixブラジル新作。サイバーぽいがパンクしてしまったSF。

かの国からこんな高画質でこんな映画が出てくるとは興味深いが、物語が雑で、ザル過ぎる。

パラスポーツの能力
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ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

3.5

【変異体忍者亀のティーンムービー】

Netflixに入荷したので見てみたカメ。このシリーズには親しんでおらず、通して見たのは確か、ミーガン・フォックスが亀の頭の世話していたヤツくらい。当時は彼女、仕
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セーヌ川の水面の下に(2024年製作の映画)

3.0

【ヘドラザメ巴里へ】

Netflixおフランス製新作ザメ。おすましした莫迦映画。でも中身が詰まっていて引き込まれ、一気見しちゃった。

アイデアはオモロイよね。例えば日本で、隅田川に人喰鮫が棲みつく
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.0

【砂の猿の惑星】

北米での興行は苦戦しているらしいが、私にはバランス感覚が悪くない作品で、愉しめた。アニャ主演ならこういうトーンになることに納得。物語としてはシリーズ中いちばん、噛み応えがあった。
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チャップリンの活動狂(1914年製作の映画)

3.0

【だっふんだ】

久しぶりに最近、チャップリンを時系列で振り返っているが、これはヘンリー・レアマン監督とソリが合わず、ジョージ・ニコルズ監督に変わったものの、もっと合わなかったという一本。

監督は、
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パワー: 警察権力の本質を問う(2024年製作の映画)

3.0

【まさに“アメリカン・バイオレンス”】

Netflix新作ドキュメンタリー。始めに、どう判断するかはアナタ次第…といふ言い訳ナレーションが出るが、ナルホド、警察のネガティブな面だけを追ったドキュメン
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算法少女(2016年製作の映画)

3.5

【数をかける少女】

アマプラ見放題にて。存在さえ知らなかったので、こんな出会いは配信ならでは。ありがたや。

“算法少女”とは元々、江戸時代に出版された、著者が女性名義の珍しい和算書のこと。幼い頃か
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