17世紀・朝鮮王朝、仁祖実録の怪死の謎をベースにした王宮スリリングミステリー。
王宮に登用された盲目の鍼灸師がある殺人事件を「目撃」する。
という事件パートに至るまでもかなり丁寧に周囲を描写し、主人公自体の秘密や、王族たちの関係性、それらがしっかり把握できてからノンストップな惨劇の一夜に移るので、かなりノリやすい。
ツッコミてぇ〜となるのは一夜の出来事てんこ盛り過ぎるぜ!?ってところではあるんですが、設定が設定だし夜明けというタイムリミットある方がハラハラして良いよな。ってなわけでツッコむほどでも無いのかもしれない。
それぞれの顛末や締め方までかなり綺麗に纏まっていた良作。展開が進むたびに明かされる事実に惹き込まれる事間違いなしな一本でした。