ゆっきー

Dark Waters(英題)のゆっきーのレビュー・感想・評価

Dark Waters(英題)(1956年製作の映画)
3.5
3年ぶりにふるさとの港町に帰った船乗り(オマーシャリフ)が、自分の好きな従姉妹が金持ちに取られそうになってる事を知り発狂! この狂い方の描写が半端なく、後の『カイロ中央駅』のサイコサスペンスぷりを彷彿させる。

中々面白かったが、後半の富豪が言う「実は私はお前のパパだ」展開が都合良すぎて引いた。まぁいいけどさ。
従姉妹の女の子が、オマーシャリフとあくとうの会合を隠れるように見る場面のワンカット移動描写なんか凄い好きだし、『灼熱の太陽』と並んで全体的にショットが良い。

シャヒーン、デビュー作?の『ダディ・アミン』は役者の動かし方がぎこちなく、役者の大袈裟な身振り手振りの演技で誤魔化していたが、『灼熱の太陽』『ダークウォーター』辺りになるとめちゃくちゃ役者の動かし方が上手い。クラシカルなハリウッド映画の中でも上質な方と言って良い。
ゆっきー

ゆっきー