ゆっきーさんの映画レビュー・感想・評価

ゆっきー

ゆっきー

私を町まで連れてって(1953年製作の映画)

4.0

町の女と山の男のロマンスもの。(これが逆だと問題になる)
牧師のスターリング・ヘイドンが子持ちの寡夫なのだが、牧師も子持ちもヘイドンのイメージの裏をついていてとても良い。殴り合いの場面のヘイドンのパン
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僕と祭で会わないかい?(1953年製作の映画)

2.5

子供使ったら最強?の作家サークであるが、本作の子供はだいぶ大人しめで画面として生きていない気がする。悪くは無いが…
歌の場面は正直どうでも良いのが多かった。

社会の柱(1935年製作の映画)

2.5

ドイツのUFA時代の作品だが、冒頭がアメリカだわインディアンに憧れる子供が出てくるわで無国籍感ぱない。
登場人物の血縁関係がカオスすぎてまじでよー分からんかった。。。失敗していると思う。

反逆(1951年製作の映画)

3.5

3ヶ月前くらいに見て感想つぶやくの怠ってたからほぼ忘れてしまった…破壊工作ものでなかなか面白かったと記憶している。

サイド・ストリート(1950年製作の映画)

4.5

『夜の人々』の主演コンビが主演。ファーリー・グレンジャーが、ギャングの金を盗んでしまい、ひたすらテンパりまくるという、相変わらず浅はかでアホな若者役。そしてそれが似合っている。マンのノワール作品で一貫>>続きを読む

Tメン(1947年製作の映画)

4.5

言わずと知れたノワールの傑作
サウナの場面が忘れ難い
ジョンオルトン大先生

国境事件(1949年製作の映画)

4.0

「Tメン」のセルフリメイクらしいが別物と思ってよい。「Tメン」と同じく潜入捜査もので、むこうの方が面白いがこれもかなりの傑作。(ただ、前半がちと退屈。)

ランジュ氏の犯罪(1936年製作の映画)

3.5

どんな犯罪映画かノワールかと思いきや長屋人情ものが近かった。フランスの中庭があってそれを取り囲むような賃貸部屋がある独特の空間の面白さが良かった。
列車で夜逃げした社長が神父と知り合ってからの列車事故
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レミー・コーション/毒の影(1953年製作の映画)

3.0

主役の捜査員(中年男性)の造型が異様だし(特に笑顔)争いごとの発端になるヒロインもケバケバしくて首がぶっとくて奇妙な顔立ちをしていて、舞台がカサブランカということもありどこか怪しい空気感が漂う。嫌いで>>続きを読む

フレンジー(1972年製作の映画)

5.0

何気に初見。凄すぎる。トラックの荷台からボロンと落ちる死体のショット、ベロ出し考察死体、殺人場面でマンションからゆっくりと出ていくカメラ、奥さんの不味そうな手料理の場面で手を丸めてポンと吐き出す場面、>>続きを読む

引き裂かれたカーテン(1966年製作の映画)

3.5

実は初見。後半ダレるが面白かった。東ベルリンパートでの、誰もいない異様なだだっ広い美術館内のショットが妙に頭にこびり付く。
農家でのサポート役の男を殺る場面と黒板で博士と数式で会話する場面も良かった。

暖流(1957年製作の映画)

4.5

何気に初見。凄まじすぎる。画面の中で常に役者が動き回っておりとんでもない緻密さで画面設計されている。これ以上の物はよっぽど無いのではなかろうか。
左幸子のキャラも異常。みんな言ってるが東京駅の改札口で
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セックス・チェック 第二の性(1968年製作の映画)

3.0

どういう話なんだとか思ってたらまさかの100m走スポ根もの。
大楠道代が流石にムチムチすぎてとても速そうには見えない。『暖流』でもそうだが、役者を猛ダッシュさせるのが好きな増村にワロタ。

メッセンジャー・オブ・デス(1988年製作の映画)

2.5

いがみ合うモルモン教家族と一家皆殺し事件を追う記者(ブロンソン)の話で、ブロンソンはいつもと違い推理していく側、、、だいぶ盛り上がりに欠けますがトラクター2台に走りながら乗用車が挟まれる場面や、冒頭の>>続きを読む

恋は特ダネ(1937年製作の映画)

4.0

めちゃオモロい。この頃のタイロン・パワーのイケメンっぷりが異常なのとおちょくりながら付きまとうロレッタ・ヤングの可愛さ。そのヤングを泥に放り込むパワー。会社の上司をぶん殴るぶん殴られる無茶苦茶さ。クビ>>続きを読む

十日間の不思議(1971年製作の映画)

2.0

完全ヒッチコックのサイコパロディをアンソニー・パーキンスでやるショットがあるのだがわろた。キショズームだとか斜めにするカメラだとかに割とウンザリします。
ウェルズの貫禄はさすがだが芝居がかり過ぎていて
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サイコマニア(1973年製作の映画)

3.5

暴走族が黒魔術で不死身になる手段を身につける話。中々に面白い。同じヘルメットで一様な格好をした集団が集まってバイクに乗っている絵がまず良い。
一旦死ぬべく自殺していくメンバー達。自殺のバリエーションが
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ゴースト・ストーリー(1981年製作の映画)

2.0

怪談クラブやってるジジイが次々に死んでく話。アリス・クリーグが幽霊には向いて無さすぎる。むちむちしていてごっつくて顔が四角い。ジャック・カーディフの撮影もだいぶ良くない。こういう映画に置いた大御所(ア>>続きを読む

ワンダーアーム・ストーリー(1991年製作の映画)

2.5

超冴えない漫談家の青年の背中から手が生える話。撮り方自体は嫌いではないがグロテスクな世界観についていけなかった。品のないフェリーニというかなんというか。嫌いではないが。ゴミ山には圧倒されたし(アメリカ>>続きを読む

特攻サンダーボルト作戦(1976年製作の映画)

3.5

実話のハイジャック事件を淡々と再現するお話。『暁の七人』とか『ヒトラー暗殺』とかを彷彿とさせる。ウガンダへ特殊部隊が飛行機で乗り込む片道7時間以上の道中をバッサリ省略せず時間を使って見せてくれるのが良>>続きを読む

ジンクス! あいつのツキをぶっとばせ!(1982年製作の映画)

4.0

めっちゃおもろかった。黒猫ちゃんはばり可愛いし、モラハラ夫の死体で遊びまくるの最高。やたらと死体の顔を抜くバストショットなんたんだ…
トレーラーを崖から突き落とすくだりの作業、気づいたら明け方になって
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逃亡者(1990年製作の映画)

3.0

脚本も演出も死ぬほど粗くてわろた。不動産屋の死体見つかる時制関係めちゃくちゃだし、なんで勝手に開く扉に誰も違和感持たずに入っていくのか…
無駄なタメが多くて時間食ってる感じもある。
が、ところどころ良
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青年の海 四人の通信教育生たち(1966年製作の映画)

4.0

通信大学制度が廃止されそうな中で抗議活動する4人の通教生達の話。声と映像が多分9割は一致してない驚き。ラストの4人横並び歩きが忘れられないショット。(その前の巨大看板作成場面のカメラぐるぐるはやりすぎ>>続きを読む

トイ・ソルジャー(1991年製作の映画)

3.0

ワルガキ達の高校にコロンビアマフィアがやってきて占拠する話。普通に楽しめたが、銃殺場面で編集でぐちゃぐちゃやって誤魔化してる感じが嫌。高校は異論な設備あるだろうに場面が限られていて場の特性もさほど生き>>続きを読む

クジョー(1983年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

狂犬病のセントバーナードに狙われて車に閉じ込められた母息子の話。噛まれたら映るはずなので母親は後に死ぬはずやし人工呼吸された息子も死ぬはず(唾液感染で)。ちゃんと唾の糸引が撮られていたのが凄い。あとル>>続きを読む

アンダー・ファイア(1983年製作の映画)

2.0

新聞記者とカメラマンがニカラグアの動乱を追うという話で、ニック・ノルティ、ハックマン、エド・ハリス、トランティニアンという超豪華俳優布陣にも関わらずぱっとしなさ過ぎて誰も見てないと言う。
脚本が悪く無
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人喰いエイリアン(1984年製作の映画)

2.0

人間に取り憑いたエイリアンがレズカップル宅に居候する話で、観葉植物に囲まれた洋館みたいな舞台で、どこかユーロトラッシュの空気感が漂っている。エイリアンモードに入るとしょうもない油性ペンで書いたようなメ>>続きを読む

陪審員2番(2024年製作の映画)

4.0

さすがにおもろかった。『12人の~』の出来と何が違うのか俺にはよくわからんがこちらはおもろいのよ。
女検事のあの顔だろうか。彼女が自分で捜査始めるくだりでグッと来てしまった。
主人公がガレージで彼女か
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モンパルナスの夜(1933年製作の映画)

3.5

シムノンのメグレ警視もの。かなり面白かった。
犯人役の東洋系の男の異様な佇まいは良いが演技が大袈裟すぎる。
聞き込みで色々な人に聞き回る場面で何故か背景がスクリーン・プロセスになるのが異様すぎるし全体
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フレッチ 殺人方程式(1985年製作の映画)

3.0

富豪から自分を殺してくれと頼まれ、怪しんで捜査しまくる新聞記者の話でなかなか面白かった。軽いノリで編集のテンポも良かった。カーチェイス有り

ゴールデン・チャイルド(1986年製作の映画)

2.0

令和ロマンのケムリのようにファンタジー世界に巻き込まれるエディ・マーフィ。つまらなかった。

デス・ウォッチ/SFデス・ブロードキャスト(1980年製作の映画)

1.0

引くほどつまらんかった。なんやこれ。字幕無しで見たらあらすじもなんもわからんと思う。そんくらい絵がなーんも語っとらん。

ザ・バイクライダーズ(2023年製作の映画)

3.0

ヤンキーと結婚した女の回想録。暴走族の栄枯盛衰。
完全にトム・ハーディの顔と声の魅力が画面を支配しているが、運動にかけている。殴り合いの場面でこの作家がリアルさを重んじてる事が分かるが、映画とリアルさ
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太陽の少年 4Kレストア完全版(1994年製作の映画)

2.5

仲間内の女の子に恋をした童貞が嫉妬で子供っぽい言動して仲間からハブられていく、という痛々しいお話。脚本はいいが如何せんカメラポジションが悪すぎる。何故そこに置くのだ…と突っ込み続ける2時間半。ヒロイン>>続きを読む

グランド・セントラル駅殺人事件(1942年製作の映画)

2.0

マジでしょうもない探偵もの。犯人を全員集めて「お前だー!」ってやるのコナンくんと金田一以外に居たんだ…

11年目の疑惑(1952年製作の映画)

4.0

なんも不自由ないプチブルがふと「金庫の金を盗めば…」と思い実行してしまう話。計画が崩れていく過程をサスペンスたっぷりに執拗いくらいに見せてくれるので大満足(後半ちとだれるが…)。
絵自体の面白みは低い
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