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《ジャンヌ・ディエルマン》をめぐってのokawaraのレビュー・感想・評価

4.1
セイリグの振る舞いを威圧的だと断ずることもできるが、この環境が稀有であることを若手スタッフになんとか伝えようとする声は、(当時の)彼女にとっては悲痛の叫びだったのであろうし、(第二波に身をおいた者の)精一杯だったのであろうとも思う。
「映画制作の環境はこれから良くなっていくはずだ」という若手たちの未来志向が、セイリグの目には楽観的に映ってしまったことは想像に難くない。
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