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石があるのpherimのレビュー・感想・評価

石がある(2022年製作の映画)
2.9
さまよう若い女と、河原の石で水切り遊びをする男との、子どもに還ったような束の間の充溢とその終わり。

ストローブ=ユイレ版ボーイミーツガール草食編の趣きで、Q&Aにて太田達成監督がフレーム外の音など言及し始め至極納得。助監督参加の清原惟作品とは世界線の隣接を感覚する。


清原惟スレッド https://twitter.com/pherim/status/949940717396271105
S/H『ジャン・ブリカールの道程』https://twitter.com/pherim/status/1060562205417005058

『石がある』には、上述S/Hや清原惟の作品世界が具える不穏さをほぼ感覚せず、けれど音作りが繊細な作品に特有の言い知れない奥行きは存分にある。コミカル要素には安易さも。

独特の緩いテンポは、監督生来かなとQ&Aを聴きつつ想う。
※Q&Aから膨らんだ雑感など後日追記
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