なんだか惹かれてミニシアターで鑑賞。
わーー、思いっきり見入ってしまった、凄い作品！
インドネシアの田舎町で代々仕えてきた、退役した将軍プルナのもとで働く青年ラキブ。父親は刑務所におり兄は異国で働いている。プルナは父親がわりに親身になっており、ラキブもプルナに忠実に仕えていた。
地元の首長選挙に立候補した将軍の選挙キャンペーンが始まり、ある事件をきっかけにラキブの信頼に変化が生まれる。
父親に面会に行ったラキブが言われた言葉「信じるな」。その意味が徐々に伝わることになる。
自然の美しいインドネシアの風景、村の雰囲気が伝わる情景の中に、安定した電力を得るために開発されていく近代の流れは入り込んでいくのである。
権力というものの恐ろしさ、それが当たり前だと思ってしまうことの怖さを目の当たりにする。
積み重なるプルナへの不信感。逃げられないと覚悟してラキブがとった行動は・・。
ラストの場面、二人の関係の転機となった事件から、こう繋がってくるのか、と鳥肌モノ。彼はこの後どうしたのだろう。
ヴェネチア映画祭国際映画批評家連盟賞、東京フィルメックス最優秀賞を受賞した衝撃の作品。もっと話題になっても良いのに・・もっとみてほしい！
