一瞬ドキュメンタリーかと思った……。
映画製作、特にキャスティングに対する疑問を投げ掛けるような風刺メタ映画かな。
どうやらプロの俳優は劇中で映画監督を演じたヨハン・ヘルデンベルグだけっぽい。
ストリートキッズというか、労働階級が多く暮らす町で「問題のある子供たち」をオーディションし映画を撮るという。
その属性や環境で生活している素人をキャスティングそてリアリティを持たせる手法がよくある。一方で良しとされるその手法が、視点を変えて考えてみるとどうなのかと。
都合のよい利用や搾取にならないか、倫理的にはどうなのかと問いかけているように見えてくる。
この映画をタルデンヌ兄弟とかが観たらどう思うんだろう?と考えてしまった。
興味深い視点の映画だったが、面白いかというとそれはまた別だった(体感時間がめちゃ長い)
それにしてもあの子達自然すぎて演技とは思えない。ビックリ。