ShotaOkubo

最悪な子どもたちのShotaOkuboのレビュー・感想・評価

最悪な子どもたち(2022年製作の映画)
4.2
映画。かりに、それがどれほど「真実らしい」光景を見るものに提供していようと、それはあくまでも「真実らしさ」にほかならず、すなわち「真実」のまがいものなのであって、間違っても「真実」そのものでない。その画面では何かが何かを──たとえば、生きた役者が虚構にほかならぬ作中人物を──代理しているにすぎず、間違っても「現実」そのものではない。
そうと意識して、この作品は映画の「現実」性に踏み込んでいく。ここでは虚構と虚構を戯れさせて「現実」の気配を漂わせる映画の方法を問うている。
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