おいも

薔薇の名前のおいものレビュー・感想・評価

薔薇の名前(1986年製作の映画)
5.0
中世イタリアの修道院が舞台の推理サスペンス。
とにかくじっとりと暗く、淫靡な香りがする…。瞳が白濁した盲目の長老格の男、自分で自分を鞭打つ白塗り太っちょ修道士、知能が低いと思われる醜怪な男、全体にビジュアルが強く、そこに同性愛なども絡む。
本題はキリスト教にまつわる部分なので少し理解し難いが、難解というほどでもない。殺人が次々起こる→調査するの流れなので普通に推理者として楽しめると思う。タイトルの回収も見事。
主人公で探偵役のショーン・コネリーは淡々としていい味わい。また、助手役はまだ十代の初々しいクリスチャン・スレーターで、一腹の清涼剤のような存在感。
この撮影のために修道院を作ったらしいセットや美術が見事。
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