薔薇の名前の作品情報・感想・評価

「薔薇の名前」に投稿された感想・評価

まり

まりの感想・評価

4.0
重厚な設定、重苦しいトーン、さらにミステリーなんだけど、、、最後の最後にそこですかと。

なに言ってるかわからないと思うけど(笑)
粉雪

粉雪の感想・評価

3.5
確か昔見たはずだけど、ストーリーを忘れてしまって、一生懸命思い出してたら、ついに思い出しました。なかなか雰囲気のある一風変わったミステリーで、中世の修道院に迷い込んだ気分になります。キリスト教の事を何となくしか知らなくても十分浸れました。ショーンコネリーが渋いのですが、若いクリスチャンスレーターも良いです。
謎解きそのものより、雰囲気を楽しむ映画。
dude

dudeの感想・評価

3.7
とにかく話が面白いし、史劇として美術にちゃんと不衛生な感じが出てるのも良い。
しかしやや冗長というかなんというか、いまいち盛り上がりに欠ける印象ではあった。修道院で起きた連続殺人を信仰ではなく理性で解き明かしていく話なので浮ついたことをしにくいとは思うんだが、そのままやって映画の楽しみに直結するものでもなかったのではと思う。
 今までで、最も読んでいて興奮した本。記号学者ウンベルト=エーコによる傑作推理小説で中世キリスト教ミステリーで、その映画化!
 これだけ面白いのに、一緒にその小説について語る人が身近にいなかった。
 だが、2018年9月、遂にETV『100分de名著』にて取り上げられ、あらすじの紹介シーンにこの映画が引用されている。
 暗いトーンの画像に、不気味で異様な教会の人々のメイク。
 迷宮構造の教会の図書館も、世界観がみな抜群だ。
 頭脳明晰で理路整然と謎を解いていくウィリアムズは、原作のほうが文章で説明されるがゆえにそのキャラクターがわかりやすいが、ショーン=コネリー、当たり役だ。
 また、「ワトソン」をもじった助手の「アドソ」役クリスチャン=スレイターも、初々しくすばらしい。
 ジャン=ジャック=アノー監督の悪趣味なところも含めて、原作ともども好きな映画だ。
 「薔薇の名前」の由来も、感動的ですらある。
 
 
メタ

メタの感想・評価

3.6
原作は、宗教ミステリの傑作と呼ばれる。

・規律
・信仰
・異端審問
・性愛

テーマはこんなものだろうか。

・雰囲気、キャストがいい
ショーン・コネリーの渋かっこよさ、若き日のクリスチャン・スレーターの純朴さ。それにくわえ、雰囲気、絵作りがとても重厚。中世という時代の演出が伝わる。静かで淡々と進むからこそ、ストーリーに集中できた。

ショーンコネリー演じる彼が、キリスト教の歴史で重要な図書を発見し大喜びしている姿が、私には印象的だった。知を求める男の狂喜が良かった。

薔薇の名前というタイトルの意味も沁みてくる。ある男の個人的な思いが、強く後に残る。


・変さ

見ていて、変わった人間が多かった。ただでさえ、修道会というわたしたち現代日本人には、まったく馴染みのない空間である。それなのに、どんどん変な登場人物たちが登場する。

空間も人も異常だ、と私は感じた。

外側を徹底的に排斥するという規律、そして、それに付き従う人間たちの振る舞いには、やはりどこか怖さを感じた。ここで外側の存在なのは、映画内の非信仰者である貧しい者たち、そして見ている私自身だ。

どうして変だ、異常だと感じてしまうのだろうか。「常識」による「正常」が、無意識に刷り込まれているからか。その無意識性から人は逃れられない。異常も正常も実態はなく、単なる “概念” であるずなのに。


・信仰という空間

常識という空間にとらわれている私たちと、信仰という空間にとらわれている修道士たち。違いはあるのか。ほとんど差はないと思う。

何を信じているのかという違いはあるが、それは本質ではない。だから、信仰に良い悪いという価値観を押し付けてはいけない。たとえば、カルト宗教へのイメージは悪いが、認められている宗教とカルトの間には本質的な差はない。歴史があるかないかの差に過ぎない。外から見れば異常なほどの「思い込み」という軸が、そこには存在する。

「誰かの常識は、誰かの非常識」という言葉もある。

違いがあるように見えるのだとすれば、微妙なバランスの違いなのだろう。意志や自由をどうとらえるのか。なんにせよ、白黒はっきりとはしない。これら人々の微妙なバランスの表現が、この映画からは感じ取れた。

宗教空間の本質は、やはり人の思いだ。それならば、思いが違えば亀裂が生じる。壊すのもまた、人の思いというわけだ。この物語では、そうして空間が壊れ、悲劇に繋がる。

白黒つかないものに、無理やり境界を作ろうとした結果の悲劇に見える。


・原作の凄さ
私は原作は未読だが、ヤバい本らしい。キリスト教への教養がないまま読みこなせるのか不安である。なぜそれほど、歴史に名を残した本であるのかは、こちらの考察が詳しい。やはり難しそう。
https://1000ya.isis.ne.jp/0241.html
S・コネリーがどっしりと見せてくれる重厚な作品。
いや、重過ぎるって…。
ショーン・コネリーがジェームス・ボンドのイメージを払拭しダブルのスーツを着なくても動けることを証明した記念すべき良作。事件の解決をアシストする駆け出しのクリスチャン・スレーターが可愛らしい。
人権がある時代に生まれてよかったー!!!

中世の雰囲気たっぷり 特に光の感じがよかった ところどころ絵画みたいになってた。美術素晴らしい。
誰が死ぬかわからないし全体的に暗いので、ずっとはらはらしながら見た。怖かった。
思ったより知的だけどエンタメに寄ってた。ホームズとワトソンのオマージュらしく、ミステリ要素もあったけど、でもなにより現代に残されていないあるはずのアリストテレスの著作ってロマンすぎる〜〜〜
修道院の雰囲気もすごい体感できた。写本写本写本〜〜〜〜〜キリスト教世界最大の図書館〜〜〜!!
でもやっぱあの環境は人類に向いてない。

終わり方が好きだった。原作読みたい。
山桃

山桃の感想・評価

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面白い。キリスト教の宗派がどんなものかわかったらもっと面白い。修道院の映像も渋い。

このレビューはネタバレを含みます

1986年。仏伊西独合作。1327年、皇帝派と教皇派の論争調停のために、イタリア北部のベネディクト派修道院へフランシスコ会のウィリアムが派遣される。そこへ修道僧の死が相次ぎ、アリストテレス信奉者で知力の優れた彼が調査に乗り出す。「キリスト教世界で最大の図書館」を誇る修道院で、「多くを知りたがる者から死ぬ」(監督コメント)展開。"Where did the Greek translator meet the anonymous author of his death?"という台詞に表れる通り、書物が主題。
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