Uえい

M3GAN/ミーガンのUえいのレビュー・感想・評価

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)
3.0
第26回みうらじゅん賞の受賞を記念して視聴したが、なかなか面白かった。

ケイディは家族旅行中に交通事故にあい、両親が死んでしまう。そして叔母のジェマに引き取られることになった。急に始まった共同生活で、ジェマは心に深い傷を負ったケイディとの触れ合い方に戸惑う。

ジェマはおもちゃ会社で働いていて、遊び相手や教育の手伝いをしてくれる少女型のロボット「ミーガン」の開発をしていた。試しにケイディと遊ばせたところ、意気投合し、すっかり明るくなった。そして、ケイディの相手はミーガンに任せっきりになってしまう。そんな中、ケイディの周りで不審死が連続する。

近年、子供をあやす為にスマホを与えてYoutubeを見させたりする姿をよく見る。便利だけど、やり過ぎてしまうと、子供と親が向き合う時間や、子供自身が自分と向き合う時間が失われてしまい、愛着や発達の問題が引き起こされるかも知れない。こういった行為を過激に問題提起した様なホラー映画だった。

確かにテクノロジーで便利になった箇所は多いけど、それによって本来必要だった部分が失われていないかと気になってしまう。効率化や資本主義の加速の反作用的な怖さも感じる。よくよく考えると、この話は「ターミネーター」の骨子と似ているなあ。

色々思ったけど単純に、チャッキーやエスターに次ぐホラーアイコンとしてのミーガンはあまりに魅力的だった。話題になっていたのも納得。
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