このレビューはネタバレを含みます
・似たプロットの作品はこれまでにもあるが、本作はより納得製のある形でミーガンへの依存(いや洗脳と言うべきか)がホラーとして描かれており、物理+精神的なホラーとして二重に楽しめる。
・近年、アレクサ、Siri、そしてchatGPTなど生成AIの台頭から来る、ありそうありそう!と言うリアリティがいい塩梅で恐怖感を募らせる。
・最初は開発者のジェマがミーガンをコントロールしているが、次第に支配下から離れていくミーガンは不気味で怖い存在でしかない。
その描き方、俳優さん達の演技もバッチリ。
・そしてケイディが洗脳・依存状態となり親代わりのジェマから離れていき拒絶される怖さ。そしてミーガンに入れ込んでしまう納得性。
・最大の見せ場、新製品発表の日ミーガンが拘束状態から脱し凶行を始める時にBGMがかかるところは最高にクール。エマージェンシーを正常に切り替えてっとさあ始まるぞ〜♪
・ラストバトルは消化試合的なところはあるが無難に着地。「特定のメロディ聞かせることでケイディが催眠状態に入る」のか!?とか懸念したがそれはない。ミーガンならやりかねない、、、。
・ラストバトルでミーガンがケイディに対して「クソガキ!」と言うところも好感が持てる。これが「ケイディあなたのために、、、」とか愛情を示しつつミーガンが死んでいく終わりとかなら後味が悪かった。
・ミーガンを発表前の企業秘密見せすぎ、腕力強すぎ、価格安すぎなどあるが、お話しの中の世界と十分に許容できた。