昨年映画館で見逃してしまった一本。
安心安定のブラムハウス。丁度良い面白さ。
AIロボットの暴走ものとしては割と定型を出ない作劇なのに、フツーに面白い…のが興味深い。
ミーガンの男前なキャラクターや、お洒落で不気味でカッコ良い造形が、何というか絶妙。
ブラムハウスの映画って、なんでいつもこう高品質なのか、ホント興味深いですよね〜。
本作も、一つひとつの要素を拾っていくと既視感のあるものばかりなのに、纏めてみると凡庸さより「そうそう、それが観たかった」って印象で、しっかりサーヴされてくる。
イヤぁな奴がちゃーんと残虐に殺されて、割と死んで欲しくない人は無事だったりして。(犬…！だけは…あれはちゃんと躾てないBBAがワルい…実はミーガンちゃんがしっかり躾て飼い慣らしていて…という裏シナリオ、期待。)
いろいろ問題のある主人公がちゃんと成長して終わるので着地も良い。
イヤミなしで本当に巧い。
「電気羊は夢を見るか？」的な哲学的テーマやダークヒーローとしてのミーガンの可能性はまだまだ掘り甲斐がありそうで、これは続編で更に化ける可能性もあり、楽しみである。
