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To Leslie トゥ・レスリーのnoのレビュー・感想・評価

To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)
3.0
大阪のアルコール依存症専門外来のソーシャルワーカーさん曰く、アルコール依存症患者は治療に繋がっても回復率は二割を切るほど、とのこと。それほどまでに厳しい病気を主題として扱っている割には、余りにもお話が綺麗に上手く纏まり過ぎていて、余りにも美談に偏り過ぎていた。それが評価を低くした理由。生きることは綺麗事ではないように、"依存症"を生きることはそれ以上にグチャグチャでみっともなくてこの上なく露悪的なこと。と、実父をアルコール依存症で亡くした私は思っている。

でも、レスリーが人間関係のなかで生き直す力を取り戻していく過程が描かれていた点は良かったな。自分がどれだけ駄目になっても、最後まで自分の力を信じてくれてサポートしてくれる人がいることは、他の何よりもの助けになる。そういう人が一人でもいてくれたら救われる。まぁ、それにしてもこんなに全てが上手くいくような現実に繋がることなんてそうそうないと思いますけどね!(まだ言う)
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