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To Leslie トゥ・レスリーのリのネタバレレビュー・内容・結末

To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

自分が変われば相手すら変えることができる。人生のどん底で酒に溺れ、当たり前と言われることもできず、何とかお金を手に入れようと必死になる。全てをこの世のせいにし、嘘も平気でつく。自分でも分かってはいるのに、同じことを繰り返してまた人を傷つける悪循環に陥る。悪態を吐いたり罪を重ねる度に、相手だけじゃなくて自分もちゃんと傷つき、傷つきながらまた傷を重ねて自己破滅の道に進んでいく。そうやって深くなった傷は中々治ることがない。落ちてく方が断然楽だし。這い上がっていく方が体力使うし、きついし辛いよね。わかるよ。やっぱりその人が変わろうと心から思える瞬間は自分でしか掴めないし、他人の優しさだけではどうにもならないことだってあるんだなと。それでも私もスウィーニーのような温かい心を持った、許せる人間でありたい。底知れぬ優しさは正義になり得るのかもしれない。最初と最後でレスリーが別人のように変わっていて、演技力に感服。
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