アンドレア・ライズボローの名演から目が離せない作品。
話の流れはやや都合よく描かれている感は否めないけれど、それゆえ時間内に綺麗にまとまっているため、分かりやすく感動できる良作。
・19万ドルを溶かすほどのアルコール依存症を、何の治療もなく感動的な個人のエモな意思で立ち直る
・(診断名がつかない範囲だとしても)ボーダーラインに近い性的な奔放さや他者への依存、衝動性、他責的な認知の歪みも後半割と何となく軽快している
といった点は気になるところ
人によっては、というより近しい体験をしていればしているだけ、現実との乖離を実感するため、引っかかって楽しめないかもしれないけれど
それでも、どれだけ底つき底辺ドン底な人生だろうと希望は傍に転がっていて、もしかしたら自分の見方1つで這い上がれる可能性の示唆など、
こうだったらいいななんて感情を沸き立たせてくれる、そんな映画だった。
