桃龍

銀平町シネマブルースの桃龍のレビュー・感想・評価

銀平町シネマブルース(2022年製作の映画)
3.5
舞台挨拶つき先行上映で鑑賞。
登壇者は、撮影中に足を骨折した城定秀夫監督、無一文から再起を図る役が現実と重なる小出恵介、その娘役で映画初出演・初舞台挨拶の谷田ラナ。客席に谷田ラナの御両親。
ロケ地の川越スカラ座は週休2日で、撮影に好都合だったとか。

作品は、期待どおり閑古鳥の鳴く映画館の話。
劇中でリバイバル上映されている『カサブランカ』が印象的。
そこへ映画にまつわるエピソードが重なってゆく。
映画が好き過ぎるホームレス役の宇野祥平が素晴らしい。この役は彼しかいないので無理を言って出てもらったそうだ。

小さな映画館が舞台の映画を、映画館で見るのはいいね。
邦画なら『虹をつかむ男』『虹をつかむ男 南国奮斗篇』『オリヲン座からの招待状』『シネマの天使』『浜の朝日の嘘つきどもと』。
洋画なら『ニュー・シネマ・パラダイス』と、そのインド版と言われて現在上映中の『エンドロールのつづき』。
桃龍

桃龍