このレビューはネタバレを含みます
イヴに決定的に殺される直前、するりと自死したマーゴの恐ろしさ/美しさ。この映画で中心的にスポットライトが当たるのはイヴの恐ろしさ/美しさであるものの、美と栄誉への夢が合わせ鏡の中で無限に散乱するラストカットが示すように(あのカット凄まじく良いよね...)、マーゴにも語られない「総て」が暗示されている。こういう筋の作品で殺され役の格が一切落ちない(むしろ死んで神格が上がる)のって相当凄いことなのではないか。カレンと一緒に爆笑するしかない。
ジャケットで完全に主役感出してるモンローはびっくりするほど脇役だが、まあその...内容が内容なので、この作品のジャケットを作中では蚊帳の外なモンローが飾ることも、けっこう味のする話ではある。