うつ状態で寝込んでいると友人に告げたとき、教えてもらった作品。ようやくそろりそろりと元気が出てきたのでみた。
人生でのつまずきが発生したとき、どう解決していくか。「パートX」や「ツール」という概念を使って、自分と向き合うことや問題を乗り越える術を授けてくれる。
でもこのドキュメンタリーがいいなと思ったのは、たしかにスタッツが発明した「ツール」という概念の説明を軸としているのだけど、ジョナ・ヒル、そしてスタッツ自身が対話(セラピー)を通して、ヒーリングされていく様子が描かれていることだと思う。
スタッツ自身の悩みをジョナ・ヒルを通して聴くことで、カウンセラーもまた人間で同じように悩みを抱えているということは、悩みを抱える人にとって救いになると思う。こんなふうに悩んでいるのは自分だけだという孤独感が悩んでいる人をさらに悩ませることになるから。
心理学は潜在意識を扱うは自ずとスピリチュアル的になっていくのだけど、心理学的アプローチもスピリチュアル的アプローチも表裏一体だなとこの頃思う。スピリチュアル領域のカウンセラーを名乗る人は心理学の学位や資格を持っていることのほうが多い。
自分を理解するには、どうしても自分が認識できない領域、潜在意識を考えることになるから(もちろんそれをしなくて済む人もいるけど)、自分に合ったアプローチの仕方で考えていくのがいいんだろうな。