このレビューはネタバレを含みます
百歩譲って後出しは許すとして、この感じだと(どんでん返しまでがお約束なので)、あともう1ツイストあるように読めるけど?実は佐久間大介でもなくて土屋太鳳でした、まで必要だったんじゃないか。
もちろん個人的には金子ノブアキで終わって佐久間大介と土屋太鳳のラブコメ展開で締めてくれれば大満足だったのに。
どうも小説だと彼の行為の理由とか経緯がより詳細に描かれているらしいけど、そんなん知らんがな。内田英治は映画を愛する古いタイプの映画屋じゃなかったのか。
もともと、登場人物の熱量で物語を動かすのが得意な監督だと思っているので、低温な作りの本作は専門外の意欲作ということにはなるのかも。
ジャンルとしても謎解きじゃないから辻褄合わせも気にせずってことなんだろうけど、サイコスリラーだとしてもそれっぽい既視感しかなくて企画意図がさっぱり理解できない。いまさら何をやりたかったのか。
一見、健全で真っ当に見える人が実は…、ってのも5兆回ぐらいこすられてる。練習なら独り、脳内で済ませて欲しい。
というかそれに予算をつけて実現させちゃう周りがイカン気がする。