海老シュウマイさんの映画レビュー・感想・評価

海老シュウマイ

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余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。(2024年製作の映画)

3.0

本作「よめぼく」シリーズ(と略すあたりから脱力だけど)、は余命1年、99日、88日、0日の4作があるらしく、余命を徐々にすり減らし、ついに力尽きた模様。
もうそうなると、病気や人の死を利用しやがってと
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マッチング(2024年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

百歩譲って後出しは許すとして、この感じだとあともう1ツイストあるように読めるけど?実は佐久間大介でもなくて土屋太鳳でした、まで必要だったんじゃないか。

もちろん個人的には金子ノブアキで終わって佐久間
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.0

久保茂昭と言えば、YUIの「SUMMER SONG」のMV監督。「夏のはじまり」を表現するギミックと林遣都、岡本杏里が最高。
なのでMV監督としては好きなはず。ハイローシリーズのケンカシーンも、MVで
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おもいで写眞(2021年製作の映画)

3.0

なるほど「ニライカナイからの手紙」とセットで観てみると共通点が多く、熊澤尚人の作家性というか性癖というか。

パッと見は気が強く、ちゃきちゃきに見えて、実は母親から愛されない闇を抱える娘が、田舎の風景
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もみの家(2019年製作の映画)

1.0

小山内美江子先生の描く金八では、数シーズン前から必ず、「親へ説教する」エピソードが採り入れられていたと思う。水沢奈子の親とか。

つまり、子供の問題行動は子供だけに原因があるわけではない、ということな
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隣人X 疑惑の彼女(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

テーマやメッセージが正しいからって良い映画にはならんのよ。

二幕までは最高だったのに、残り1時間あるとわかり嫌な予感が。
途中、「多様性って大事だよね」の数秒後に狼藉を働こうとする男が出てきて、言葉
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ポテチ(2012年製作の映画)

1.0

伊坂幸太郎ってどれも、一風変わった登場人物がゆるい会話劇を通して、「伏線」的なものをセリフで説明してくれて、最後に「奇跡」が起きて回収してちょっとほろり、みたいな。

特段、悪い感想もなく、唯一の欠点
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終末の探偵(2022年製作の映画)

4.0

権力者がステゴロのタイマンで決着をつけてくれる世界、なんて素晴らしきユートピア。

ただ、アクション監督をつけてまでこだわったアクションシーンは蛇足感もあり、外国人問題はヌルたく、全体的な手触りはファ
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PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~(2024年製作の映画)

1.0

この脇の甘さはなんなの?バカなの?
さすがに狙ってやってるんだと思いたい。

確かに、熱血スポ根のテンプレをやりたくないのはわかる。
競技を始めたての素人が急に全国優勝してしまったり、部活で優勝すると
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ブルーサーマル(2022年製作の映画)

2.0

堀田真由が目的だったので、出ずっぱりの堀田真由にニヤニヤが止まらなかったし、アニメ特有の誇張表現も少なくて見やすかった。

ただ、お話はいつもの天性の才能ガーってやつ。別に汗と涙で猛特訓する必要はない
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片袖の魚(2021年製作の映画)

3.0

ごめんなさい、「当事者性」の議論とかマイクロアグレッションとかよりも、単に初恋物語として楽しんでしまったのですよ。

それらを特別なものと意識させない「日常性」、「社会の包摂」みたいなとこが作品のテー
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

2.0

くだらないのもバカバカしいのもありだし、堀田真由のおでこは国宝だし、物語の構造が前作と全く同じで、単に場所を変えただけなのも許すとして、やっぱりエンドロールは台無しだった気がする。
結局、あの数分程度
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メイヘムガールズ(2022年製作の映画)

3.0

アニメ向きな題材だった気はするけど、アイドル映画としても悪くなかった。
「時をかける少女」や桜井美南の「なぞの転校生」と似た空気感というか(たぶん褒めすぎ)。

スタダ激推し中の吉田美月喜は小松菜奈の
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アイコ十六歳(1983年製作の映画)

2.0

富田靖子がずっと広瀬すず。

原作未読。昭和女子高生のクソダサ初恋物語かと思っていたら、いつのまにか流れ出す不穏な空気に戸惑っているうちに終了。

「あぁ、めんどくさいあれだ」という感じ。台風クラブや
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(2023年製作の映画)

4.0

アクションシーンが多めなのにそこが退屈に感じる時間も多く、131分は長かった気もするし、わかりやすい四幕ではないことなど、
他の監督なら「外しばかり覚えやがって!」と批判するところ、なぜか全部受け入れ
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金の国 水の国(2023年製作の映画)

3.0

目的は浜辺美波なので偉そうなことは言えないけど、
ローマの休日的な展開を期待してしまったり、ルッキズムの処理が???な気もするし、二人はそれぞれに「贈られて」いる以上、もともと赤の他人でもなく縁があっ
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あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。(2023年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

これは悪質。ほんとに害悪でしかない。

原作は読んでないので、どのフェーズが戦犯なのかはわからないけど、
同じ原作者の「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」でも書いたように、既存の作品からプロット
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シティーハンター(2024年製作の映画)

3.0

お話はフリー素材、テンプレダウンロードって感じだけど、もともと物語を楽しむ作品でもない気がするので。

アクション全般はよくわからないけど、リボルバーの高速リロードはアガったし、何より鈴木亮平の身体性
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おまえの罪を自白しろ(2023年製作の映画)

1.0

まあまあ落ち着いて、そんなに台パンしないの。アマルフィ先生なりにがんばって考えたんだから。

アマルフィ同様、
・あたかもマクロな社会問題や組織構造に切り込んでいるようにみせて、実は「家族」など、ごく
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法廷遊戯(2023年製作の映画)

1.0

「白夜行」をポリコレフィルタで100回濾したあと、3倍速で視聴したような、既視感は強めなのに薄味でダイジェスト感が。

そして舞台はロースクールの必然がなく、法制度も言うほど関係なくなってきて、社会性
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.0

原作ありきにもかかわらず、リンダみも感じられ、思春期というかモラトリアム期の描写はさすが。

無害化されたヤクザ像もファンタジーとしてはいったんアリ。二人のやり取りも心地良いし、クライマックスも自然と
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ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

2.0

作り手たちには設定の開発行為自体は頑張って欲しいけど、

フライヤーにもある、「演技か、事件か」という発明に全く乗れず、そこが固まらないと劇中の人物が「人として」話を進められない気がする。
事件だった
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パレード(2024年製作の映画)

1.0

やっぱりこの「パレード」を美しく、あるいはメランコリックに、そしてエモーショナルに読み解く余裕が私にはまだないですよ。
この「大勢の人々」を可視化されてしまうと、不快な何かが込み上げてきてゲボ吐きそう
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わたしの見ている世界が全て(2022年製作の映画)

3.0

あれ?これ寅さん?
このエピソードって幻の「満男の結婚前夜」的な?

中川龍太郎先生の原案に、弟子筋にあたり日芸を主席で卒業したという監督さんたちの自意識にやられる前に、山田洋次と渥美清がちらついちゃ
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アナログ(2023年製作の映画)

3.0

普通に面白かったけど、これ反デジタルというよりは、実は反ポリコレ、反アップデートをやりたかったんじゃないか。全体的に「古い」男女のキャラクター(特に女性像)は、狙ってやってますよというか。

そりゃお
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正欲(2023年製作の映画)

3.0

エアSEX最高。そんな2人の関係性も最高だったのだけど、
「独りで生きること」を否定されているようで私は辛かった。現実にどうやっても他人と繋がることができてない自分にとっては孤独を深めるだけなのですが
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市子(2023年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

謎解きとしては冒頭から引き込まれ、興味の持続もあったのだけど、終わってみると嫌いな点が多すぎた。

結局、ミステリーとして、あるいはファム・ファタール(笑)な物語としてなら許せるけど、そんな単なるジャ
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怪物(2023年製作の映画)

1.0

これ単に、このパートではこの情報を出してキャラクター造形をして見せて(飴とかゴムの件とか)、次のパートでは違う情報を出してどう?ビックリした?ってだけだと思うんだけど。

そんなの脚本家のさじ加減なだ
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もうひとつのことば(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「もうひとつのことば」とは、劇中の英語のことではないのですね。

普通すぎる感想だけど、
ラス前の国立競技場前で二人がマスクを外して会話していたのに、あえて、わざわざマスクを着用して「ゲームだったこと
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ゼウスの法廷(2013年製作の映画)

1.0

もうね怒り狂ってますよ。
怒髪天を衝くとはこのことですよ。

小島聖の汗だくスポーツセックスが観られると思ったのに!

最悪、ヌードを見せないとしても、婚約者との対比として浮気相手との濃厚ラブラブセッ
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

知り合いにTVドラマを猛プッシュされ、「菅田将暉がお前っぽいんだよ!お前絶対共感するから!」と言われ、FODに課金までして観たのに2話ぐらいで脱落。頭の血管切れちゃいそう。

菅田将暉の吐く「正論」が
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ヒノマル♪ドリーム(2012年製作の映画)

1.0

福田沙紀さんクロニクル
2011年はTVドラマ4クールすべて出演(主演も)。このあたりがピークということになるんだろうけど、オスカー内では武井咲を推し始めていて、冷遇期の始まりというか。映画もこんなの
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TSY タイム スリップ ヤンキー(2011年製作の映画)

2.0

福田沙紀さんクロニクル
まだまだ主演ドラマ「IS」を控えるこの時期で、この規模の作品なら本人、企業内研修ビデオのノリで鼻ほじりながらやってそう(それでいい)。

テレビ局と吉本が沖縄映画祭向けに作った
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恋のいばら(2023年製作の映画)

4.0

日本→香港オリジナルと観て、どちらも好きだけど、順番が逆ならどうなっていたか(オリジナルが優るのは必然だけど)。

ラストのドライブ感はオリジナルのほうがより爽快で格別。本作では説明過多で冗長な気もす
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ヒットマン・ロイヤー(2023年製作の映画)

2.0

このクソみたいな脚本と企画の前に頭を抱え、死んだ目で「仕事」してる大野大輔を想像して終始ニヤニヤが止まらなかったのだけど、「仕事」ってそんなもんだし、いいんじゃないか。
今回は「イケメン」さんたちをイ
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

3.0

引き続き面白かったです。で終わる程度の感想ではある。

アクションの良し悪しは興味がないので、着ぐるみ対決良かったなーという程度だけど、
宇多丸評でアクションの「続編のインフレ」を考慮、回避してて良い
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