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ザッハトルテのレクのレビュー・感想・評価

ザッハトルテ(2022年製作の映画)
4.0
ベルリンで運命の出会いをした青年がウィーンに帰った彼女の連絡先を失ってしまい現地まで追いかける。
唯一の手掛かりは毎年誕生日に食べるというホテル・ザッハーのザッハトルテ。
引っ越しまでして毎日3時にカフェに張り付く男の行動力と忍耐力がエグすぎるラブコメ。

「時が来たら愛を逃がすな」
恋はタイミングとよく言うが、待っているだけでは何も得られない。
そのタイミングを掴み取る行動力も必要なのだと気付かされる。
出てくる人たちみんな魅力的で、特にウィーンの街でカフェを営む踊りながらケーキを焼く店主ミリアムがとても魅力的だった。

カールはリチャード・リンクレイター『ビフォア・サンライズ』が好きなのにクソつまんなさそうに紹介するところがある意味で恋愛を夢や理想と捉えてるのがわかるし、その一方でミリアムは愛は夢ではなく深くて美しいものだと現実的に捉えてるのが印象的。
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