社会のダストダス

ザッハトルテの社会のダストダスのレビュー・感想・評価

ザッハトルテ(2022年製作の映画)
3.7
Amazonオリジナル作品。最近何気に稼働率が高くなってきているプライムビデオ、本作はドイツ産、普通に良かった。

ウィーンから来た美女ニニと出会ったカールは、運命の相手と確信し連絡先を教えてもらう。しかし不運にも登録する前に他の人から電話がかかってきてしまい、電話番号が消えてしまう。彼女から聞いた“毎年カフェ・ザッハーで3時に誕生祝いをする”という唯一の手掛かりを頼りにベルリンからウィーンに引っ越す。

すごいけどなんかこわい。作中何度も言われてるけど、SNSを使ったらいいと思う。

毎日3時前にカフェ・ザッハーに現地入りし、ザッハトルテとカプチーノを注文するカール。3日後も、10日後も、30日後も、100日後も…。再会の機会を逃さないために毎日通うのは理解できるとして、注文までも来るか分からない相手に合わせて縛りプレイをする意味はない気がするが。

カールがカフェ・ザッハーに向かう前の2時40分ごろまで、リモートワークで仕事をするために滞在するケーキ店の店主ミリアム、最初はちょっと険悪な雰囲気だけどカールの事情を知ってからは結構協力してくれる。ニニがザッハトルテならミリアムはクロワッサンタイプ、どちらも美味しそう(何が)

小言が多いけど小粋な支配人、「今日こそは絶対くる」と毎日励ましてくれるサリー・ホーキンス似のウェイトレス、深イイ話をしてくれるマダム、マカロンを何度も盗む少女など、サブキャラも面白い。

ちょっと前もアマプラのケーキの映画で泣いたけど、ケーキがストーリーに絡む映画は良作多いですね。

ちなみにクリスマス映画は、クリスマスの時期に観ると鬱になるので、夏に観るのが好きです。