YukiHomma

おやすみ オポチュニティのYukiHommaのレビュー・感想・評価

おやすみ オポチュニティ(2022年製作の映画)
4.5
今年1枕を濡らした傑作ドキュメンタリー。ドラ泣きならぬオポ泣きした。

火星に生命の源となる水は存在するのか、または存在したのか。それを確かめるため双子のロボット“オポチュニティ”と“スピリット”は生まれた。設計からして火星での寿命は90日間だと想定されていたがスピリットは約7年、オポチュニティに関しては約15年も動き続け数多くの功績を残した。
感情の無いロボットのはずなのに火星で15年も1人で働き続けたオポチュニティの姿はとても健気で愛くるしかった。行って抱きしめたいけどそれは今の人類では叶わないし人間とロボットという関係性は絶対に超えることは出来ない。だからこそもっと深いところで繋がってると思いたい。いつか人類が発展して火星に行けるようになるまで彼女は1人で眠り続ける。その間にも彼女の意思を継いだ娘たちが生まれている。何より若き才能たちが宇宙を目指すきっかけになる存在となったのがオポチュニティとスピリットの1番の功績であるように思う。実話でここまで宇宙映画に必要な“愛”と“ロマン”詰まってる作品なかなか無い。
俺ですらオポチュニティが生きてるようにしか見えなかったんだからNASAの人たちはもう自分の娘にしか見えなかっただろう。

AMBLIN、ILMが携わっている。CGも素晴らしかった。だからこそセルフィーに泣ける。
YukiHomma

YukiHomma