普段あまりドキュメンタリーは見ないのですが、本作品はかなり良質な一作でした。
機械工学や宇宙工学、地質学といった様々な学問が登場し、同じプロジェクトでもそれぞれの分野で重きを置いていることが異なっていることがうまく描かれています。
本作はドキュメンタリーにも関わらず、ローバーにも学者にも感情移入してしまいます。機械に対して愛着を持ち始める学者たちも人間味が溢れていますし、信号受信の緊張感なんかは本当の映画のようです。
作品中の人物のように、この作品で宇宙に興味を持って関連職業に就きたくなるような人も出てきそうなほど素晴らしいドキュメンタリーでした。