ブラウンカン

おやすみ オポチュニティのブラウンカンのレビュー・感想・評価

おやすみ オポチュニティ(2022年製作の映画)
4.6
“ありがとう。オポチュニティ”

双子地質探索機が火星を冒険するドキュメンタリー。

950本目の視聴。それにふさわしい良作だった。
見る前は火星に行った機械の記録映像なんだろな〜と思ってみたら、、かなり感情を揺さぶる壮絶なドラマ作品でした。
また、2004年のプロジェクト?かなり前の映像なんだーと思えば、やられた。全くなんの知識ない状態で見たので、驚愕したし、より感動した。

宇宙はロマンと可能性に満ち溢れてる。

提案に10年、準備に2年、探索に15年と四半世紀を費やした壮大なプロジェクト。
オポチュニティの予想を遥かに超えるポテンシャルには驚きの連続。
そして、彼女たちの生みの親であるNASAのメンバーたちの情熱と歓喜と苦闘には見惚れる。自分もこんなチームの1人で何かを成し遂げて喜びを分かち合いたいわ。


プロジェクトに関わっていた人たちのインタビューと当時の記録映像に加えて、現代技術のCGを駆使して、ローバー探査機の映像で物語は進んでいく。

プロジェクトメンバーのインタビューは、ついこの前に起きたかのように鮮明で、また表情豊かに語ってくれる。それだけに、このプロジェクトや彼女たちに思いれがあるかわかる。火星に到着して歓喜する瞬間、彼女の眠りを見届ける時の哀愁には心を打たれる。

モーニングソングや5000ソルプロジェクトのような遊び心は素敵。めっちゃ好き。

最後の終わり方も良かったなぁ。
スピリットとオポチュニティのプロジェクトにときめいた人たちが想いを繋ぎ、新たにロケットを打ち上げる。それを見守るメンバーたち。

いつか、火星に人間が降り立ち、スピリットとオポチュニティを迎えに行き、地球で会える日を楽しみにしてる。
ブラウンカン

ブラウンカン