プロデューサー兼主演の小沢まゆさんのただならぬ気合いに圧倒され、あっという間の37分が過ぎて行く珠玉作。
登場人物それぞれの「喪失」を丁寧に跡付けながら、その失い方を陰気なだけに持って行かない工夫を木村知貴さんが「身体を張った」お芝居で体現。
この日は小沢さんの舞台挨拶があって(リアルで初めてお目にかかった小沢さんは瞠目の美しさでした)映画館は盛り上がったのだけれど、私にはもう一つ個人的に大きなサプライズが。
監督は『フリーダ・カーロの遺品』『たまらん坂』の小谷忠典さんなんだけど、小谷さんと共同脚本で堤健介さんがクレジットされている。
上映後、なんとその堤さんから直接お声掛けいただき。実は堤さんはかねてわたしがファンとして応援している岸本景子さんの『夏の日の送り火』そして新作『家族の肖像』の脚本を手掛けた方。
私と岸本さんの普段のやり取りを聞き及んで、わざわざ声をかけてくださったそうで、感激してしまった。
コツコツ映画を見て、作り手の方々と地味に交流させていただくうちに、一介のファンであってもさまざまな出会いをいただけるものだと、改めて感謝。
因みに岸本さんの新作『家族の肖像』大阪公開日は4月22日→私の誕生日でもあるのですよね。