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仮⾯ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤルのmatchypotterのレビュー・感想・評価

3.6
ギーツはRPGゲーム感覚のストーリーなんだな。何かのミッションをクリアすると願いが叶う的な。

一方で、自分の内に潜む悪魔と契約してその力を使うリバイス。リバイとバイス。最後の戦いでバイスと別れ、彼の記憶を失ってしまった主人公。

その戦いの疲れを癒し、日常に戻るのかと思いきや、休む間もなく再びギーツの世界でその力と相棒を取り戻す最後の戦いに挑む。

RPGの要素にライダー同士の“バトルロワイヤル”要素を掛け合わせる。
“バトルロワイヤル”と言えば、仮面ライダー龍騎。

個人的には激アツ。龍騎、この頃の平成ライダーにかぶりついてた身としては最高。
龍騎、ナイト、、、、王蛇、まで。おいおい王蛇、変わらないな。相変わらず純粋な暴力。

須賀貴匡、松田悟志、萩野崇。当時の面々まで、、、時は経っても彼らが当時の鏡の中での“バトルロワイヤル”の果てにラストマンスタンディングで叶えられる願い。

あの頃の戦いがまだ終わってないことになっていて、彼らもそれぞれその願いを叶えるためにこの今回の戦いに参戦。

当時の話はどうなった、終わってなかったのか、みたいなことはあれども、“バトルロワイヤル”と相性の良い彼ら“龍騎勢”、アツい。
個人的にはギーツとリバイスの世界を食ってるインパクトがあった。

龍騎やナイトのスーツはそれなりに年季も入ってた。それはそれで歴戦の経験値の違いが滲み出ているわけだが、ここ最近のライダーはかなり洗練されていて鮮やかで煌びやかな造形になってきている。

それがこの龍騎、ナイト、王蛇と肩を並べることで余計にそれを感じた。
平成ライダーでも結構ガチャガチャしてるところもあったが、こうして並び立つと令和ライダーとの造形がまったく雰囲気が違う。

令和の方がよりビビットで変則的な強化や変化に対応しやすく、着脱しやすそう、というか。
やっぱり平成と令和の間でもそれなりに世代の違いを感じてきた、そんな作品だった。

リバイスでめちゃくちゃ可愛かった浅倉唯。
最近色々あったからなのか、ここにも出てくるは出てくるけど、何か、扱いが、、、雑。
リバイスのサブキャラとして異質な存在感があったんだからそこはもっと噛ませて欲しかった。

何より、ここ最近は仮面ライダー業界も女性ライダーがメキメキと台頭してきてるんだから、その点においては彼女のキャラクターはとても良かったのに、そこは少し消化不良。

ただ、ギーツもなかなか唯我独尊系の俺様キャラだし、先輩のリバイスが家族愛で優しさに満ち溢れているので、どっちが先輩か分からなくなるが、それぞれの世界観はしっかりと守られていた。
戸次重幸のアツい父親の感じはもっと観たかったけど。

仮面ライダーの代替わりの劇場版は何かと忙しなく、てんやわんやなのはもはや定石。今更それをとやかく言うのも野暮。

それでも、代替わりをここでしっかり果たし、前にも後にも遺恨を残さないある意味儀式的な風物詩としてこの先も楽しみで仕方ない。

今回は“龍騎勢”の活躍が見れたので、それでもう良いのだ。


F:1955
M:691
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