早川エル

仮⾯ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤルの早川エルのレビュー・感想・評価

3.5
うーむ久々に良かった
こういうのでいいんですよ仮面ライダーって
もともとヒーロー活劇だったものにたまたま脚本家がドラマ性を加えただけで基本ストーリーなんていらない
重要なのは「どれだけ楽しませれるか」
その点ドラマパートは退屈だったしバイス復活のくだりはめちゃくちゃアッサリしてたしなんの感動も無かったり思うとこはあるけど
観客を楽しませる工夫だったり
アクションは見ていて楽しかった
やってることは「MEGA MAX」だったり「Dr.パックマン」の焼き直しではあるんだけど
面白い作品をちゃんと真似れば面白くなるんですよね
去年の「ビヨンド・ジェネレーションズ」はそこにいらないメッセージ性をねじ込んできたから退屈だしそのメッセージを込めているドラマパートがつまんなかったんだから失敗作だった
見ごたえあるアクション・キャラの見せ場・ファンサービス
この三種の神器さえちゃんとできれば十分面白い
今回はそれができてた
アクションはCGを上手く使ってたりぐるぐる動いて見ていて楽しかった
そして今回良かったのはちゃんと見せ場を与えているところ
ちゃんと全員にまんべんなく活躍の場を与えれていたと思う
そしてゲストの扱い
今回は龍騎から真司・蓮・浅倉が参戦してたけど
ちゃんと理解してるんだよね
キャラの使い方が上手かった
「ただ出ただけ」にしてなかったのが良かった
そして「エモ」
バイスがこちら側に向かって直接ファンに宣戦布告してきたね
これは東映からライダーファンへのある種決別ともいえる
令和に入ってから露骨に「エモさ」を追求してきたのが現東映の悪いとこだと思ってたんだけど
今回バイスの口からハッキリとエモさを出してる旨を言及された
これはハッキリ言ってイラって来た
公式からそれを言っちゃダメでしょう、と。
ただ終盤の真司と蓮の絡みは良いエモで良かった
がっつり絡めずにファンが少しにやりとできるような絡み方
ああやっぱり真司と蓮は変わんないんだな、って
ただこれは同時に二人の将来に不安を感じた
オーズの「役割」がリバイスと龍騎に受け継がれた可能性がある
今回のようなバイス復活の下り
完全復活にせずああいう形に留めたのはお手本のような後日談らしさがあるし良かった
だが問題はこれで終わるか終わらないか
また何年後かにオーズみたいに復活を擦るのか
それが怖い
あれでいいからね、もう
そして龍騎はいくらでも使い方があるから使いたいのはわかるけど今回みたいなのはしばらくいいよ
おなかいっぱい
あとは刀アクションはザ・東映って感じで良かった
あとやっぱリバイスのノリきついね
幸四郎くんの悪魔、ひたすらキツかった
バイスの二番煎じ感がね
やめてああいうの
あとエンディングのスーツのやつはハマってんのかな?去年もやってたけど
狩崎の使い方、キャラ。あれでいいんだよね
仮面ライダーファンって設定がリバイス本編だと完全に死んでた
あとね、映画が終わった後。
帰る準備してた時に後ろから聞こえてきたんだよね
「おかあさん、楽しかった」「良かったわね」
俺はもうこれが聞けただけで
仮面ライダーが好きでよかったなって
令和に入ってからアンチも過激になって、今の仮面ライダーは子供向けではなく「子供だまし」だって
ずっと言われてた
でも、ちゃんと子どもたちは仮面ライダーを見て夢を貰って、元気づけられてる
俺がかつて感じてた憧れ、夢、情熱、愛が
ちゃんと今の子どもたちにも受け継がれてる
久しぶりのMOVIE大戦式映画だったけど、良かった
今作にあげるのは ・・・
『佳作』!!!!
久しぶりに楽しかったよ、ありがとね
早川エル

早川エル